安全ブレーカでのLとNの意味とは?逆に接続していると危険!?

2024年3月3日

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住宅の分電盤の中などで『L』と『N』と表記されている安全ブレーカーを見たことがあるかと思います。

このLとNの意味をしっかり理解し、正しく接続しておかないと危険な状態となってしまいます。

今回はこの『L』と『N』の意味とは何なのか?また逆に接続するとどうなってしまうのかについて説明していきたいと思います。

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『L』と『N』の意味は?

『L』・・・Live、ライブの略で非接地側のこと

『N』・・・Neutral、ニュートラルの略で接地側のこと

一般家庭で使われる100V用の安全ブレーカー(2P1E)などでは『L』『N』が表記されており、正面から見て左側が『L』非接地側で黒色が接続、右側が『N』接地側で白色を接続します。

このようにLとNの接続する側が決まっています。
ではこのLとNを逆に接続した場合どのような影響となるのか説明していきますね。

関連記事:『【第2種電気工事士】遮断器の動作時間や極数(P)と素子数(E)について詳しく説明!』

L側とN側を逆に接続した場合

・安全ブレーカー(配線用遮断器)が正常に動作しない

・スイッチをOFFにしても感電リスクがある

・コンセントの極性が逆になる

安全ブレーカー(配線用遮断器)が正常に動作しない

特に2P1Eを使用する場合には過電流検知素子が1つしかなく、その検知する方にL(非接地)側を接続するようになっています。

これを逆にしてしまうとL側が地絡などして過電流となっていてもL側に過電流検知素子がないので遮断できません。

必ず過電流検知素子がある方にL(非接地)側を接続するようにしましょう。

関連記事:『配線用遮断器と漏電遮断器の違いや選び方について分かりやすく紹介!』

スイッチをOFFにしても感電リスクがある

スイッチを接続する場合にはL(非接地)側に接続することになっていますが、これを逆に接続してしまうとスイッチをOFF状態にしても電圧がかかっている状態となってしまいます。

上記のように逆接続となっている場合は電圧がかかっている状態なので例えばスイッチOFF状態でもランプ交換時に感電してしまう危険があります。

関連記事:『感電とは?実際どんな作業で感電するの?また仕組みについて徹底解説』

コンセントの極性が逆になる

コンセントが逆に接続となっている場合は一般家庭で使う電化製品などにはそこまで影響はないですが、オーディオ機器や映像機器ではノイズなどにより音質や映像に影響を及ぼすことがあります。

また、コンセント増設など工事をする場合には接地側と油断してしまい感電することもあるので正しい向きで接続しておきましょう。

正しい向きを確認する方法としては検電ドライバーなどを使い確認をします。

下記のようにコンセントは穴が長い方がN側短い方がL側となっているので短い方の穴L側に検電ドライバーを差して光ると電圧がかかっているということになるので正しい向きとなります。

関連記事:『初心者必見!一般家庭100Vコンセント増設方法』

まとめ

✔『L』と『N』の意味

『L』・・・Live、ライブの略で非接地側のこと

『N』・・・Neutral、ニュートラルの略で接地側のこと

✔L側とN側を逆に接続した場合

・安全ブレーカー(配線用遮断器)が正常に動作しない

・スイッチをOFFにしても感電リスクがある

・コンセントの極性が逆になる

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