感電とは?実際どんな作業で感電するの?また仕組みについて徹底解説

2021年6月24日

電気作業を行っていると、常に感電の危険性と隣り合わせとなります。

また台風などで、電柱などの電線が切れた状態の場合は感電となるので触れないよう注意喚起などよく見るかと思います。

では感電はどのような状態になると発生するか分かるでしょうか?

感電してしまうと、最悪死に至る場合もあるのでしっかり感電について仕組みを理解しておくことが必要不可欠です。

今回はこの感電について、実際どのような作業でなるか?また仕組みについて詳しく解説していきたいと思います。

⇒PLCやシーケンス制御、電気保全について私が実際使用して学んだものを『電気エンジニアが教える!技術を学べるおすすめ参考書』で紹介しているのでこちらもぜひご覧ください。

感電とは?感電の仕組みについて

【感電】

人体に電流が流れることでショックを受ける(電気ショック)現象のこと

感電は絶縁不良状態となった電気機器に触れたり、電源がONとなっている状態で作業(活線作業)を行うなどして、人体に電流が流れてしまい、最悪の場合死に至るケースもあるので大変危険なことなのです。

ではどのような状態になると人体に電流が流れ感電するのか説明していきたいと思います。

まず感電は電圧がかかっているだけでは感電しません

電流が流れて初めて感電するのです。

電流が流れるということは、『電気が流れる通り道』が発生している状態となっています。

下記が一般家庭の100V配線を例にして実際、電圧線(非接地側)に触れている状態です。

【電圧線に触れた状態で何も絶縁物がない場合】

電圧線⇒人体⇒無電圧の線(アース側)に電流が流れていき、『閉回路』ができているので感電している状態となります。

※無電圧の線(アース側)は大地に接地されている

【電圧線に触れた状態でも絶縁物がある場合】

絶縁物があるので電流が流れず、閉回路になりません。

ですので感電していない状態となります。

ちなみに一般家庭で洗濯機などが絶縁不良を起こし、漏電している状態の時に触れると感電するケースがよくありますが、これはしっかりアース線を設置し、また『漏電遮断器』を設置することでアース線の方に漏電した電流が流れ、その漏電した電流を見つけて遮断してくれるので、基本感電はしないようになっています。

このことから『アース線』『漏電遮断器』の必要性がわかるかと思います。
もっと詳しく知りたい方は下記の記事を参考にするとわかりやすいですよ

関連記事:『アース(接地)線の役割とは?漏電遮断器を使用する場合必ず必要となる理由!』

関連記事:『配線用遮断器と漏電遮断器の違いや選び方について分かりやすく紹介!』

感電による人体の影響は?

人体に電流が流れるとどうなるかは一般的に下記のようになります。

流れた電流人体への影響
0~0.5mA電流を感知できない(無反応)
1mAピリッと感じる程度
5mA相当な苦痛を感じる
10mA耐えられないほどピリピリくる
20mA神経がマヒするレベル
50mA以上強烈なショックを受け、最悪呼吸困難で死に至るレベル

人体の抵抗値は乾燥している場合は約4000Ω、皮膚が湿っている時は約2000Ω程度となっています。

では、この2つの場合、100V電圧ではどうなるか?オームの法則より計算してみます。

【乾燥している場合】

100V÷4000Ω=25mA・・・神経がマヒするレベル

【湿っている場合】

100V÷2000Ω=50mA・・・強烈なショックを受け、最悪呼吸困難で死に至るレベル

濡れた手で触ると流れる電流も大きくなり、上記だと50mA流れる計算になるので最悪、死に至るレベルとなることがわかるかと思います。
必ず濡れた手で触らないように注意してください。

関連記事:『電気の不具合でよく起こる短絡や地絡、漏電、の違いとは?』

実際の電気工事作業時に感電となった例

下記は実際に私が最初の頃に訳も分からずに作業していて、感電となってしまった例です。

【感電原因】

①⇒活線作業時ニッパで2本同時に電線を切断し、また絶縁されていない工具を使用していたため感電。

2本同時に切断ということは、分かるかと思いますが、短絡状態になっているということです。

これは火花が発生し、工具も溶けてしまい、大変危険な行為となるので絶対に行ってはいけません。

関連記事:『電気の不具合でよく起こる短絡や地絡、漏電の違いとは?』

②⇒活線作業時、絶縁用ゴム手袋を着用せず、また絶縁されていないドライバを使用し、端子台のネジを緩めていたところ感電。

絶縁されていないドライバを使用するとそのまま充電部に触っているのと変わらない状態となってしまいます。

③⇒制御盤内の点検時に絶縁用保護具を着用せず素手で電線を触り、その電線の裂け目から銅線が出ていたので感電。

【対策】

・電気作業を行う時には必ず電源をOFFとする

・どうしても電源をOFFにできない場合は絶縁用保護具活線作業用の工具類を必ず使用する

・感電防止に係る安全衛生教育を実施する

上記のようなことは絶対にやってはいけないですよ。
私も最初の頃は何もわからず、このような不適切な作業を行ってしまっていたので今思えば、ほんとに怖いことしてましたね。
基本、作業を行う時には電源OFFにしてください。

関連記事:『【低圧活線作業】ブレーカー交換作業方法』

まとめ

感電・・・人体に電流が流れることでショックを受ける(電気ショック)現象のこと

感電している状態・・・電圧線⇒人体⇒無電圧の線(アース側)に電流が流れていき、『閉回路』となる状態

感電していない状態・・・絶縁物があると電流が流れず、閉回路とならない状態のこと

乾燥している場合(100V)での感電・・・100V÷4000Ω=25mA・・・神経がマヒするレベル

湿っている場合(100V)での感電・・・100V÷2000Ω=50mA・・・強烈なショックを受け、最悪呼吸困難で死に至るレベル

感電対策・・・電源を遮断、できなければ絶縁用保護具、活線作業用の工具を用意し、感電防止に関する教育を受けて作業する

こちらも一緒にチェック↓

電気保全

Posted by ネバヤン