電気エンジニアが教える!技術を学べるおすすめ参考書

2023年11月11日

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最初に工場のメンテナンス部門(設備保全)で仕事をした時に全く分かりませんでした。

電気工事の方は3年ぐらいしていて電気の方は自信があったのですがまったく理解できず、これはまずいと思い、いろいろ参考書を読みました。

やはり参考書を読む事で知識が広がり、最初は出来なくても少しづつですが必ず出来るようになるはずです。

今回は実際僕が読んで見て実務に必要な知識が身についた参考書を順番に紹介していきたいと思います。

電気の基本やしくみについて学べる参考書

『電気の基本としくみがよくわかる本』『電気のしくみ』

この参考書2冊とも電気とはどういうものなのか最初の『原子』や『電荷』から順番に説明してくれているので初めて学ぶ方には参考にしやすいと思います。
また電流、電圧、抵抗について2冊とも丁寧な絵で説明してくれているのでイメージがしやすいですよ。
2冊とも電気の基本の事なのですが、どちらも違う観点から説明しているので人によって分かりやすさは違ってくるかもしれませんが私は2冊とも初めて学ぶ方向けに分かりやすく書かれていると思いますよ。
ですので電気について勉強されている方には少し物足りないかもしれないですね。

シーケンス制御が学べる参考書

『よくわかる 機械制御の基本とメカニズム』

この参考書は1番最初の制御とはどういうものなのかについて詳しく載っています。
身近でどんな物が制御されているかとことんやさしく解説してくれているので最初に制御について知りたい方にはおすすめです。少し古いですが基本は今でも同じなので大丈夫ですよ。

『よくわかるシーケンス制御の基本と仕組み』

この参考書にはリレーや接点、各種制御機器の基本的な使い方やシーケンス図などが書かれています。
内容としてはまずリレーを使って実際のモーターの運転、停止などの制御回路、またタイムチャートもしっかり記載してあるので、最初に学ぶには理解しやすくいいと思います。
僕も最初はこの参考書でシーケンス図を覚えました。
リレーの使い方など基本をしっかり学べる内容となっています。

最新版はコチラです。

『絵とき シーケンス制御読本(入門編)』

この参考書はシーケンス制御を深く理解したい方にはいいですよ。
リレー内部や電磁接触器の中での電流の流れ方や動作説明など知りたい部分が多いと思うのでしっかり学ぶには役に立つ参考書だと思います。
また実務編もあり実際の現場で使用されているエレベーター設備、コンベア設備などの動作を絵と図で解説してあるのでこの2冊どちらもおすすめです。

『入門編』改訂版はコチラです。

『実用編』改訂版はコチラです。

PLC(シーケンサ)について学べる参考書

『やさしいリレーとプログラマブルコントローラ』

この参考書では『リレー』、『電磁接触器』の使い方や『センサ』についての基礎部分を丁寧に教えてくれるのはもちろんですが、それプラスPLCの実際の使い方、配線方法などを初心者でも理解できるように説明してくれています。
ですのでこれから初めてPLCを学ぶ方にはぜひ読んでもらいたいですね。

最新版はコチラです。

『シーケンス制御プログラム定石集』

PLC(シーケンサ)をこれから勉強する方やすでに回路を組んでいる方どちらの方にもおすすめの参考書がこの『定石集』です。
この参考書では機械の構造図などがありその機械に対してのプログラム回路を細かく説明してくれているのでより実践に近い内容が学べるのではないかと思います。
どうしても独学でPLCを学んでしまうと分かりにくい回路になってしまいますがこの定石集で学ぶ事で回路の組み方がしっかり理解でき、まとまりがある回路を作れるようになりますよ。
PLCの回路がうまく組めない方にはぜひ参考にしてもらいたいですね。
以下シーケンス制御プログラム定石集シリーズ3点紹介しておきます。

機械機構について学べる参考書

必須『からくり設計』メカニズム定石集

生産機械を見ればわかりやすいかと思いますが、ほとんどの機械ではカムやスプリング、歯車、シリンダーなどを組み合わせて動作をさせている機械が多いです。
例えばシリンダーが動くとスプリング、歯車などが動き、力を伝達させることで動作しています。
このようなからくり(機構)を分かりやすく機構図を使って解説してくれているのがこの参考書です。
上記で紹介したシーケンス制御プログラム定石集と同じ著者により書かれた本でわかりやすいのでおすすめです。
『からくり設計』メカニズム定石集シリーズ3点紹介しておきます。

実際の電気保全の実務に役立つ参考書

『現場エンジニアのための電気の実務がわかる本』

現場の実務習得の為に基礎から応用まで広範囲に学べるようになっています。
やはり現場では丁寧に教えてもらえる時間がなかなか取れない所も多いです。
そんな時にこの参考書を見ると実務に即した内容となっている為役に立ちます。
電気の基礎知識(センサやリレー測定器の使い方)、動力、制御回路の設計、実際のトラブルシューティングや例題問題など保全作業での実務作業が学べるので電気エンジニアの方からシニアのエンジニアまで幅広い層におすすめです。
第3弾まであり、僕的にはかなり読んで分かりやすかったのですべて紹介しますね。

『第1弾』

『第2弾』※最新の改訂版

『第3弾』

『電気Q&A電気設備のトラブル事例』

この参考書では実際のトラブル事例を60個紹介していて、なぜそのような事が起こったかの原因やまた、その対策なども詳しく載っています。
モータ、回路、照明、受変電設備、工事、配線などのトラブル事項がたくさん紹介されているのでかなり参考になると思いますよ。
保全の経験をしている私でもなるほどと思えるような内容となっています。
実際のトラブル対応について勉強したい方には是非読んでもらいたいですね。
このトラブル事例の他、『電気Q&A電気の基礎知識』『電気Q&A電気設備の疑問解決』の第3弾まであるので合わせて活用されるとより深く現場のことが理解できると思いますよ。

制御盤製作について学べる参考書

『図解 制御盤の設計と製作』

初めて制御盤制作について学ぶのに役に立ちますがある程度制御盤製作に携わっている方には少し物足りないと感じるかもしれません。
しかし、実際に制御盤製作に携わっているが経験は浅い方などには今まで知らなかった内容もあるかと思います。
制御盤を制作するにあたり加工、制御機器の配線方法、取り付け方などある程度決まり事があり、それらを初心者向けに説明してくれているので特にこれから制御盤制作について学びたい方にはおすすめの参考書となっています。

キュービクルの保安管理の実務が身につく参考書

『電気管理技術者100の知恵』

この参考書は高圧受変電設備の実際の現場で起こった様々な現象について説明してくれていて『なるほど』と思えるような事がたくさん載っています。
また初めて『電気主任技術者』になる方にも仕事内容や、やるべき事、作業範囲など分かりやすく記載しているのでとても勉強になると思いますよ。
後は、トラブル事項や事故例などが載っているので机上だけでは身につかない、知識が身につくのでこれから電気主任技術者や電気管理技術者としてやっていく方には1冊持っておく事をおすすめします。
PART2も出ているので両方紹介しておきますね。

まとめ

僕が実際に読んで勉強した参考書です。

最初は全く分かりませんでしたが、この参考書を読む事で電気について理解出来るようになると思います。

まず基本を理解出来ない事には修理が出来ません。

すぐに出来るようになるのは難しいかもしれませんが、基本があればあとは経験を積む事で必ず理解出来るようになってきます。

まずはこの参考書を読んで基本知識をぜひ身につけてくださいね♪