電線の接続によく使う『はんだ付け』について!電気修理の際にもよく使う!?

2024年4月10日

※当ブログではプロモーションが含まれます

電気保全で使用頻度はそれほど多くはありませんが、はんだ付けでなければ修理できない場合もあります。

また、逆にはんだ付けをしてはいけない場合もあるのでどのような時に使用するかなど知っておかなければいけません。

今回、はんだ付けとはどのようなものか。また、どのような時に使用するかなどについて説明していきたいと思います。

⇒PLCやシーケンス制御、電気保全について私が実際使用して学んだものを『電気エンジニアが教える!技術を学べるおすすめ参考書』で紹介しているのでこちらもぜひご覧ください。

はんだ付けとは

はんだ付けとは『はんだごて』と呼ばれる先端が高温になる道具を使い、『はんだ』を溶かして金属を接合する作業のことを言います。

主によく使われるのが電気回路や電子回路の制作、配線の接合などでよく使われ、電気を通す(通電)ことが目的です。

はんだ付け作業での注意点としてははんだを溶かす量が多いと隣りの部品とはんだで繋がってしまい『ショート』を起こし破損となる恐れがあります。

また、溶かす量が少なすぎても強度不足となってしまうので、適量にする必要があります。

他にも、はんだが飛び散ったりすることもあるので注意して作業をするようにしましょう。

では実際、私がどのような時にはんだ付けをするのか紹介していきますね。

関連記事:『電気の不具合でよく起こる短絡や地絡、漏電、の違いとは?』

保守・保全でよく使われる『はんだ付け』の使用用途

よく使うのは、はんだ付けが基盤から外れている電線同士の直接接続はんだ付け端子への接続などの時に使用することが多いです。

また、他にも、例えば電磁弁やセンサーなどの配線が根本で断線した場合で在庫など何もない状態だと応急的にでも動作させなければいけません。

しかし、根本で断線すると電線が短く接続端子を使用して断線修理をするのが難しいい時があります。

そのような時には状態にもよりますが、はんだ付けをして応急的に接続する場合もあります。

注意点としてはあくまで根本で接続できるだけの芯線の長さがある状態(はんだ付けが可能な状態)です。

また、根本なのでしっかり巻きつけて接続することはできないので部品が入荷するまでの応急修理となります。

発火する危険もあるので必ず初心者の方は応急的にはんだ付けができる状態かどうかを上司によく相談をして確認してもらったから作業するようにしましょう。

このように、そこまでは多くはありませんが、はんだ付けでないと修理できない場合もあるのでしっかり使い方を覚えておきましょう。

はんだ付けは接触不良が起こりにくく、また結線部分も端子を使用しないのでコンパクトに収めることができる
一方、脆性が高くなるので、はんだ仕上げをしてネジ止めなどを行ってしまうと脆く、断線、発熱の原因となってしまうのでしないようにしてくださいね。

関連記事:『端子台の接触不良で電線が焦げるのはなぜ?接触面積、接触抵抗、発熱の関係について解説!』

はんだ付けを使った接合方法(電線同士)

電線はより線を使った場合で紹介していきたいと思います。

まずは下記のように被覆を剥いて芯線をよじった状態から電線同士をクロスさせ、ねじって巻きつけていきます。

次に下記のように互いにねじって巻きつけた後は、はんだごてを使い、はんだを流しこみ、完了後は外れないことを確認して絶縁テープを巻いていきます。

はんだ付けした部分は衝撃には弱いので振動など加わらないように注意しましょう。

関連記事:『絶縁テープの巻き方と実際の使用例!』

まとめ

✔はんだ付け

『はんだごて』と呼ばれる先端が高温になる道具を使い、『はんだ』を溶かして金属を接合する作業のこと

✔保守・保全でよく使われる『はんだ付け』の使用用途

はんだ付けが基盤から外れている、電線同士の直接接続、はんだ付け端子への接続、また他にも応急修理などにも使用される

✔はんだ付けを使った接合方法(電線同士)

①芯線をよじった状態から電線同士をクロスさせる

②互いにねじって巻きつける

③はんだを流し込み、完了後は外れないことを確認する

④ショートしないように絶縁テープを巻く

これから電験3種取得を考えている方におすすめ

こちらも一緒にチェック↓