オートスイッチ(AS)の取付位置と種類について

2022年12月13日

エアシリンダの動作確認にはほとんどがこのオートスイッチを使って確認をしている場合が多いかと思います。

オートスイッチの取付位置、接点不良によるトラブルもよく発生するので、どのようなものなのかを理解する必要があります。

今回はオートスイッチとはどのようなものなのか、また取付位置や種類などについて説明していきたいと思います。

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オートスイッチとは

オートスイッチはエアシリンダに内蔵されているマグネットの磁力により動作させることで電気信号を送ります。他に磁気近接スイッチとも呼ばれます。

工場内ではエアシリンダーの前進端、後退端を確認したい場合に使用されることが多く、PLC(シーケンサ)などと組み合わせて使用します。

PLCについてはこちらを参考にしてください。↓

このオートスイッチは大きく分けて有接点タイプ無接点タイプの2つに分類されます。
どんな違いがあるのか詳しく説明していきますね。

関連記事:『マイクロスイッチとリミットスイッチは違うの?特徴、使用例、記号について』

有接点タイプと無接点タイプの違い

【有接点タイプ】

エアシリンダに内蔵されてあるマグネットがオートスイッチの下に近づいてくると磁力により機械的な接点(金属同士が接触する部分)が閉じ、電気信号を送ります。

特徴としては機械的な接点の為、比較的寿命が短い(数百万~数千万回)、使用電圧はAC・DC電圧使用可能、応差は大きいという特徴があります。

【無接点タイプ】

無接点タイプは有接点とは違い、機械的な接点がなく、センサーの抵抗値が変化することにより電気信号を送ります。

特徴としては半導体を使用するので寿命は長く(半永久)、使用電圧はDC電圧のみ、応差は小さい、チャタリングも起こらないという特徴があります。

他にも有接点タイプではリード線が2本のものしかありませんが、無接点タイプだと2本の2線式や3本の3線式となっているものがあるので配線接続には注意しましょう。

配線は基本茶色がプラス(+)極、青色がマイナス(-)極、黒色が負荷側となっています。

※商品によって違うかもしれないので接続前にはマニュアルで確認するようにしてください。

オートスイッチでよくトラブルとなる場合は有接点タイプのもので検出位置からマグネットが離れているのにONしっぱなしなど接点不良となる場合が多いです。
使用頻度が多い、機械を停止にできない時などには試しに無接点タイプに変更してみてもいいかと思いますよ。

関連記事:『【シーケンス制御の基本】有接点リレーと無接点リレーの違いとは?わかりやすく解説!』

オートスイッチの取付位置

オートスイッチには動作範囲があり、この動作範囲とはピストンロッドを移動させスイッチがON状態を保持できる移動距離(ONからOFFするまでの距離)のことで範囲は機種やサイズにより異なります。

下記が動作範囲となります。

オートスイッチの取付位置はONした位置ならいいというわけではなく、安定した検出を行うには動作範囲の中心位置、『最高感度位置』に固定しなければいけません。

この最高感度位置を探し出すにはオートスイッチを動かしONからOFFになる動作範囲を確認し、その中心位置に固定します。

例として後退限を確認する場合には後退限の状態でオートスイッチを動かし最高感度位置を探します。

機種や内径により違いますが、動作範囲は5~10mm程度となっています。
誤作動とならないように最高感度位置を探し出し、また振動等でずれないようにしっかり固定しておきましょう。

関連記事:『エアシリンダーが突然動作しなくなった!原因は?』

まとめ

✔オートスイッチ(AS)

ピストンに内蔵されているマグネットによって動作するピストン位置検出センサーのこと

有接点タイプ

・機械的な接点

・比較的寿命が短い(数百万~数千万回)、

・使用電圧はAC・DC

・応差は大きい

・チャタリングがある

無接点タイプ

・機械的な接点ではない(半導体)

・寿命は長く(半永久)

・使用電圧はDC電圧のみ

・応差は小さい、

・チャタリングがない

オートスイッチの取付位置

安定した検出を行うには動作範囲の中心位置、『最高感度位置』に固定する

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