よく似た電気の通電と導通って何が違うの?
電気のお仕事を始めたばかりの初心者の方は導通と通電という言葉をよく聞くことがあると思いますが、なんとなく意味はわかるが詳しくはよくわからない方は多いのではないでしょうか。
よく似ていますが、意味は違うので正しく覚えておきましょう。
今回はこの通電と導通は何が違うのかわかりやすく説明していきたいと思います。
⇒PLCやシーケンス制御、電気保全について私が実際使用して学んだものを『電気エンジニアが教える!技術を学べるおすすめ参考書』で紹介しているのでこちらもぜひご覧ください。
通電とは
【通電】
電流を通す(流す)こと
通電とは上記のようにスイッチをONにすることで電流が流れている状態のことを言います。
逆にスイッチをOFFにして電流が流れていないと通電ではありません。
ですので電源より途中にスイッチを挟んでいる場合には電源に接続しただけでは通電とならず、スイッチをONにすることではじめてその機器に電流が流れ、その状態が通電となります。
よく現場などで通電確認をしたということはその機器の電源を入れたということでランプ点灯や画面表示などを確認したという意味となるので覚えておきましょう。
関連記事:『電気の不具合でよく起こる短絡や地絡、漏電、の違いとは?』
導通とは
【導通】
電線の途中に断線がなく電流が流せられる(電気的につながっている)状態のこと。
導通とは電線など途中断線してなく電気的につながっている状態のことです。
実際の現場でよくあるのは電源が入らないなどトラブル時に電線の導通、他にも押しボタン、電磁開閉器(マグネット)などの接点の導通をテスターを使い導通チェックを行います。
要するに導通は電気が正常に流せられる状態になっているかどうかということになります。
下記の記事にテスターでの導通チェックについて詳しく載せているのでぜひ参考にしてみてくださいね。
通電と導通の違いまとめ
✔通電
電流を通す(流す)こと
✔導通
電線の途中に断線がなく電流が流せられる(電気的につながっている)状態のこと。
【独学で取得したい方】
こちらも一緒にチェック↓