【初心者必見】一般家庭100Vコンセント増設作業方法

2023年7月1日

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コンセントをここに増設できればいいな~と思っている方はたくさんいるかと思います。

そんな時にコンセントを増設してあげたら尊敬の眼差しで見られますよ(^^♪

今回は一般家庭のコンセント増設作業方法についていろいろ紹介していきたいと思います。

これから電気工事士取得を考えている方におすすめ

資格がないと作業できない

一般家庭で配線を行う場合は『第2種電気工事士』という資格が必要です。

僕が取得した時は年に1回しか受けれなかったのですが、今現在では年2回試験の方、実施しています。

なので手軽に取得しやすくなっています。

コンセントを選ぶ

よく使われているこのタイプを選べば問題ないですよ。

これは200V用なので注意してくださいね。

電線は何を使うの?

電線は『VVFケーブル(600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形)』を使用します。

大きさも適切な物を選ばないといけません。大きさの種類は…

①2×1.6mm 許容電流18A

②2×2.0mm 許容電流23A

③2×2.6mm 許容電流32A

家庭用のブレーカーはほとんどが20A用のブレーカーが取り付けられていて、この時の注意点として電線が1.6mmだと許容電流18Aなのでブレーカーが落ちる前に電線の許容電流を超えてしまうので危ないことがわかるかと思います。

1つの回路で複数コンセントを使用する場合などは18Aを超える場合もあるので基本2×2.0mmの方がいいです。

しかし、1つの回路で複数コンセントを接続しないで使用電流が18A未満と決まっている時は2×1.6mmを使用しても問題ないです。

なるべく2×1.6mmを使用する方が柔らかいので扱いやすく、また単価も安いので経済的ですよ。
コンセント増設に使用する電線は下記に紹介しておきますね。

【コンセント増設で使用する電線】

関連記事:『一般家庭の分岐回路とは?許容電流や電線の太さについてもわかりやすく説明!』

電源はどこからとるの?

・近くのコンセントから分岐する

・天井裏のジョイント部より分岐する

・分電盤より直接電源をとる

電源は上記3点からとってください。3点について詳しく説明しますね。

近くのコンセントから分岐する

まず近くにコンセントがあればそこから電源をとってください。

近くであれば渡ってくるだけなので手軽に電源がとれますよね。

この時注意したいのが増設したコンセントで使用する物の定格電流(使用した時の電流)が大きい場合はブレーカーが落ちてしまいます。

なので定格電流が大きい場合は分電盤から直接とらないといけなくなるのでしっかり電流値を確認して大丈夫そうなら近くのコンセントから分岐するようにしましょう。

参考記事:『タコ足配線はなぜ危険なの?詳しく解説!』

天井裏のジョイント部より分岐する

近くにコンセントがなかったり、すでに他で使用しているなどの場合は天井裏でジョイントしている部分があるのでそこから分岐してください。

【注意点】

天井を歩く場合、合板の上を歩くと破損となったりするのでなるべく梁の上を歩くようにしてください。

②接続時は配線間違いしないように実際に複線図を書き作業を行う事をおすすめします。

③ブレーカーを切り、接続時には必ずテスターか検電器などで電源がきていないかを確認してから作業を行う。

なぜかというとブレーカーを切っていても実際違う場所を切っていたという事がよくある事なので作業前には必ず確認してから行う事を意識してください。

参考記事:『第2種電気工事士取得に必要な単線図と複線図とは何?また変換方法についても分かりやすく解説!』

分電盤より直接電源をとる

直接分電盤より電源をとる場合の注意点としては、例えば15Aのブレーカーに8Aの機器を使用していたとします。

この場合、他に追加で接続できる機器は7A程度しか使用できません。

7Aを超えている機器を同時に使用した場合15Aを超えてしまうのでブレーカーが落ちてしまいますよね?

なのでその場合には予備のブレーカーなどから電源をとるようにしましょう。

参考記事:『電気はどのように送られてくるの?配電盤と分電盤、制御盤の違いについても分かりやすく説明!』

実際の作業方法

・コンセント設置場所に取り付け用の開口をあける

・コンセントに配線接続をする

コンセント設置場所に取り付け用の開口をあける

コンセントを取り付ける為の開口をあけます。開口寸法は表記してるので確認してください。

下記が開口時使用する道具となります。

この時注意したいのが間柱(まばしら)などがある箇所では開口出来ない為よく確認してくださいね。

確認方法は壁をノックした時に何もなければ『コンコン』という音がしますが間柱があると『ゴンゴン』というような音がします。

作業する際、実際分かりにくかったりするので不安であれば『下地センサー』という下地を見つける為の便利な道具があるのでこれを使用してみてください。

この下地センサーですがなるべくセットの方がおすすめですよ。

なぜかというとセンサーだけだと不安もあるのでセンサーで大体の位置を確認して針を刺す方が確実でいいですよ。逆に針だけだと壁に穴がたくさんあいてしまう事になったりするので気をつけた方がいいですね。

①穴をあける寸法を鉛筆で壁に軽く書いてください。

軽くならすぐ消しゴムで消えるので大丈夫です。

②その書いた開口部分内側の四隅を10mm以上のドリルで穴をあけます

③穴をあけた部分より工具(押切り鋸)を使い書いた線に沿って切っていき開口部分の完成です。

コンセントに配線接続をする

配線する場合はWの方が接地側(白)を差し込み、もう片方に黒を差し込みます。

被覆をむぐ長さはこのコンセント裏側にゲージがあるので利用するといいですよ。

最後に開口部分に挟み金具を入れ、埋込取付枠を止めていけば取り付けは完了となります。

参考記事:『【第2種電気工事士】配電方式の単相2線式、単相3線式、三相3線式とは?初心者にもわかりやすく紹介!』

電源を分岐してコンセントに接続する時の注意点

電源を接続する時は必ず負荷側(コンセント側)からつないでね。

電源切ってるから別にどっちでもいんじゃないの?

電源を接続した状態で負荷側(コンセント側)を接続していたらブレーカー切になっていても誰かがブレーカー入にする可能性ありますよね?

その場合負荷側繋いでいたらどうですか?

感電する危険ありますよね?

そうならない為にも接続する時は必ず負荷側(コンセント側)から接続をしてください。

たまに電源側から接続している人がいますのでそのような方がいたら注意してあげてくださいね。

参考記事:『【低圧活線作業】ブレーカー交換作業方法』

完了後テスターで電圧を確認する

最後すべて接続が完了して最後はテスターで必ず電圧100Vがあるか確認してください。

もし正常に100Vない状態でコンセントに機器を接続した場合電源が入らず動かないだけならまだいいですが、正常な電圧でないが為機器が壊れたってならないように必ず電圧を確認後コンセントを使用してくださいね。

下記テスター僕も使用しているのですが、レンジを合わせるのが簡単ですごく使いやすいのでおすすめですよ。レンジを細かく選択できる物もありますが、正直使いずらいですね。

関連記事:『テスターの使い方実際現場で使用している分かりやすく解説』

まとめ

コンセント増設はそれほど難しくない作業なのでコンセント増やしてみようかな~って思う方はやってみてくださいね。

第2種電気工事士持っていない方は難しくないのでぜひ取得チャレンジしてください。

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