第2種電気工事士取得に必要な単線図と複線図とは何?また変換方法についても分かりやすく解説!

2021年10月20日

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第2種電気工事士を取得するにはまず『単線図』と『複線図』について理解していないと合格できません。

筆記試験、技能試験でもまずは単線図で問題が出てくるので複線図に変換するところから始まります。

また実際の電気工事作業でも単線図と複線図の知識は基礎部分となるのでしっかり覚えておきましょう。

今回はこの『単線図』と『複線図』について分かりやすく解説していきたいと思います。

これから電気工事士取得を考えている方におすすめ

単線図と複線図とは何?

単線図とは・・・配線を単線(1本)で表した下記のような配線図の事。

複線図とは・・・実際の電線数の本数を表した下記のような図の事。

複線図に変換時の注意点として、非接地側(電源側)を必ずスイッチに接続するようにしてくださいね。
なぜかと言うと、接地側は大地と電位差は0となるが、非接地側は大地と電位差が発生してしまい、電気が流れてしまいます。
ですので、接地側にスイッチを接続した場合スイッチを切っても非接地側はそのまま器具まで接続されているので大地と電位差が発生してしまいますよね?
この状態でもし電球を交換しようとして金具の鉄部分に触れてしまうと大地と電位差が発生して感電となります。
感電とならないように必ず『スイッチは非接地側に接続』としてください。
あと主に出題されやすい図記号についても下記に紹介しておきますね。

⇒電気の基本について知りたい方は『電気を理解するには最も基本的な電圧、電流、抵抗の理解が必要不可欠。分かりやすく解説!』を参考にしてくださいね。

単線図から複線図に変換方法

点滅器(スイッチ)のみの回路

点滅器(スイッチ)とコンセントの回路

3路スイッチの回路

点滅器(スイッチ)のみの回路

下記が複線図に変換する手順となります。

①電線を2線にして、ジョイントボックスと点滅器を図のように表す。

『接地側』を電灯(負荷)に直接接続。(必ずジョイントボックス内で接続)

『非接地側』電線を点滅器(スイッチ)の『イ』『ロ』『ハ』の片側に接続。

②点滅器(スイッチ)から出た『イ』『ロ』『ハ』の線を電灯に割り振った『イ』『ロ』『ハ』と同じ箇所に接続。

この回路での注意点は、電灯と点滅器(スイッチ)は必ず『イ』『ロ』『ハ』を合わせるようにしてください。
『イ』の点滅器(スイッチ)をONにすると『ハ』の電灯が点灯してしまったなど間違わないようにしてくださいね。

点滅器(スイッチ)とコンセントの回路

下記が複線図に変換後です。

『接地側』を電灯とコンセントに接続(必ずジョイントボックス内で接続)

『非接地側』の電線を点滅器とコンセントの片方に接続。

『非接地側』の電線が点滅器を通って電灯に接続。

実際の現場でコンセントと点滅器(スイッチ)が一緒になっている事はそんなにないかもしれませんが、試験では出てくるのでしっかり覚えてくださいね。
点滅器(スイッチ)は両方『非接地側』を接続しますが、コンセントは片方『非接地側』ともう片方が『接地側』になるので間違わないように注意してください。

3路スイッチの回路

3路スイッチとは・・・2か所のスイッチで照明のON、OFFができるスイッチの事で、よく一般家庭の階段の上下で使用されています。

下記が複線図に変換した回路となります。

『接地側』の電線を直接電灯に接続。

『非接地側』の電線を3路スイッチの共通端子→電灯の順に接続。

③3路スイッチの他の2端子は直接接続。

3路スイッチは少し迷いやすいかもしれませんが、1度覚えるとそんなに難しくないのでしっかり覚えてくださいね。
まず上記の複線図はスイッチが2つとも下側にONとなっているので電気が流れる状態となるため、電灯は『点灯』となります。
この状態でどっちかのスイッチを切り替えれば共通端子が上側と切り替わるので電気は流れなくなりますよね。
ですので、電灯は『消灯』となります。
この消灯状態ではどっちかのスイッチを切り替えれば、再度『点灯』となります。

まとめ

単線図から複線図に変換は試験で必ず必要となっています。

基礎を理解すればそれほど難しくはないので、まずは基礎をしっかり覚えるようにしましょう。

基礎が理解できれは後は応用問題なども練習すればできるようになりますよ。

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