よく使われるタイマリレーの動作は2種類!?オンディレイとオフディレイ動作について詳しく解説!
リレーシーケンス制御で時間設定したい場合はタイマリレーを使うかと思います。
タイマリレーで主によく使われる動作としては『オンディレイタイマ動作』と『オフディレイタイマ動作』の2種類があります。
私も最初の頃はよく聞いてはいたのですが、あまり意味は分かっていませんでした。
やはりタイマリレーを使い、シーケンス制御回路を作成する場合は動作について知っておいた方がいいですよ。
ですので今回はこのオンディレイタイマ動作とオフディレイタイマ動作の2種類についてわかりやすく解説していきたいと思います。
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動画でも説明しているので参考にしてください。↓
オンディレイタイマ動作とは
【オンディレイタイマ動作】
コイル端子間に電圧がかかると設定時間後に接点が動作し、電圧を切るとすぐに接点が復帰する動作のことで『限時動作瞬時復帰』ともいう。
下記がタイムチャートと図記号になります。
【動作説明】
・a接点の場合・・・コイルの電圧がONされた状態から設定時間後に『開から閉』となり、コイルの電圧をOFFにすると接点が『閉から開』となる。
・b接点の場合・・・コイルの電圧がONされた状態から設定時間後に『閉から開』となり、コイルの電圧をOFFにすると接点が『開から閉』となる。
シーケンス制御回路を組む場合はこちらのオンディレイタイマを使用することが多いかと思います。
関連記事:『シーケンス制御で使用するa接点、b接点、c接点とは?違いや記号についても詳しく説明!』
オフディレイタイマ動作とは
【オフディレイタイマ動作】
コイル端子間に電圧がかかるとすぐに接点が動作し、電圧を切ると設定時間後に接点が復帰する動作のことで『瞬時動作限時復帰』ともいう。
下記がタイムチャートと図記号となります。
【動作説明】
・a接点の場合・・・コイルの電圧がOFFされた状態から設定時間になるまで、接点は『閉』の状態を維持し、設定時間が経過後『閉から開』となる。
再度コイルをONするとすぐに接点が『開から閉』となる。
・b接点の場合・・・コイルの電圧がOFFされた状態から設定時間になるまで、接点は『開』の状態を維持し、設定時間が経過後『開から閉』となる。
再度コイルをONするとすぐに接点が『閉から開』となる。
押しボタンを押してブザーなどを設定時間鳴らす場合などはオフディレイタイマ動作を使用するといいですよ。
関連記事:『シーケンス図(制御回路)の読み方と動作について初心者向けに基礎から解説!』
ランプを使ったオンディレイタイマ動作回路例
下記がランプを使ったオンディレイタイマ動作の回路例です。
【TLRのコイルON後】
⇒TLR-aの接点は開のままでRLのランプは消灯
⇒TLR-bの接点は閉のままでGLのランプは点灯
【設定時間経過後】
⇒TLR-aの接点は開から閉となりRLのランプは点灯
⇒TLR-bの接点は閉から開となりGLのランプは消灯
このようにオンディレイタイマ動作は『限時動作瞬時復帰』とも呼ばれ、設定された時間、遅れて動作し、復帰する時はすぐに接点が動作するのでこのように呼ばれたりもします。
関連記事:『【シーケンス制御の基本】自己保持回路とは何?動作順序をつくるには組み合わせるだけ!?初心者向けに解説!』
ランプを使ったオフディレイタイマ動作回路例
下記がランプを使ったオフディレイタイマ動作の回路例です。
【TLRのコイルON後】
⇒TLR-aの接点は開から閉となりRLのランプは点灯
⇒TLR-bの接点は閉から開となりGLのランプは消灯
【TLRのコイルOFF後】
⇒TLR-aの接点は設定時間の間は閉のままとなりRLのランプは点灯
⇒TLR-bの接点は設定時間の間は開のままとなりGLのランプは消灯
【設定時間経過後】
⇒TLR-aの接点は閉から開となりRLのランプは消灯
⇒TLR-bの接点は開から閉となりGLのランプは点灯
オフディレイタイマ動作は『瞬時動作限時復帰』とも呼ばれ、すぐに接点が動作し、復帰する時は設定された時間、遅れて動作することがわかるかと思います。
関連記事:『【シーケンス制御の基本】有接点リレーと無接点リレーの違いとは?わかりやすく解説!』
まとめ
✔オンディレイタイマ動作
・コイル端子間に電圧がかかると設定時間後に接点が動作し、電圧を切るとすぐに接点が復帰する動作のことで『限時動作瞬時復帰』ともいう。
・a接点の場合・・・コイルの電圧がONされた状態から設定時間後に『開から閉』となり、コイルの電圧をOFFにすると接点が『閉から開』となる。
・b接点の場合・・・コイルの電圧がONされた状態から設定時間後に『閉から開』となり、コイルの電圧をOFFにすると接点が『開から閉』となる。
✔オフディレイタイマ動作
・コイル端子間に電圧がかかるとすぐに接点が動作し、電圧を切ると設定時間後に接点が復帰する動作のことで『瞬時動作限時復帰』ともいう。
・a接点の場合・・・コイルの電圧がOFFされた状態から設定時間になるまで、接点は『閉』の状態を維持し、設定時間が経過後『閉から開』となる。
再度コイルをONするとすぐに接点が『開から閉』となる。
・b接点の場合・・・コイルの電圧がOFFされた状態から設定時間になるまで、接点は『開』の状態を維持し、設定時間が経過後『開から閉』となる。
再度コイルをONするとすぐに接点が『閉から開』となる。
以上。
違いについて理解できたでしょうか?
実際使用されているのはオンディレイタイマがよく使用されているかと思います。
ですが、オフディレイタイマ動作を使用した方が回路を短くわかりやすくできる場合もあるのでその状況により使い分けるようにしてくださいね。
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