PLCの基本命令PLS(パルス)とPLF(パルフ)の使い方!実際のラダー例も交えて紹介。

2021年3月6日

PLCのPLS(パルス)とPLF(パルフ)は生産現場ではよく使用されていますよね。

実際に見た事がない方も回路を確認するとよく使われているのが分かると思います。

私も最初の頃なんとなく使っていたのですが、このPLSを使用してトラブルを起こしてしまったなど結構ありましたね。

そんな事にならないように今回はこのPLSとPLFについて実際の使用例も交えて分かりやすく紹介していきたいと思います。

⇒PLCやシーケンス制御、電気保全について私が実際使用して学んだものを『電気エンジニアが教える!技術を学べるおすすめ参考書』で紹介しているのでこちらもぜひご覧ください。

PLS(パルス)とPLF(パルフ)とは

【PLS(パルス)】

入力条件の立上がり時、指定デバイスの1スキャンON命令

【PLF(パルフ)】

入力条件の立下がり時、指定デバイスの1スキャンON命令

パルス命令は入力X0がOFFからONに変化したときに1スキャン分M0がONする。

下記がタイミングチャートです。

パルフ命令は入力X1がONからOFFに変化したときに1スキャン分M1がONする。

PLS回路の使用例

【動作説明】

①スタートボタン(X0)を押すとパルス(M0)が1スキャンONとなる。

②M0の1スキャンでM1がONとなり自己保持となる。

③M1がONになるとシリンダーが前進していき、前進端AS(X1)がONとなる。

④X1がONになるとM1の自己保持がOFFとなるのでシリンダーが戻る。

※シングルソレノイドバルブ(ONしている時だけ動作)を使用

上記の回路でPLSを使用した方がいい理由は分かりますか?
もし作業者がスタートPBを長く押した時にPLSを使用していない場合はずっとON状態ですよね。
その時にX1の前進端がONになってしまうとM1の自己保持がOFFとなるのでシリンダが戻ろうとしますが、X0がONしっぱなしのため、すぐにまたシリンダが前進しようとしてしまいます。
このように動作の繰り返しという不具合を起こしてしまいますよね。
このような時に上記のような回路にするとパルスでM0が1スキャンだけONとなるので押し続けても誤動作とならないわけです。

PLF回路の使用例

【動作説明】

①前工程より完了M0がONになるとM1が自己保持となりモータが運転となる。

②材料が流れ、センサがONからOFFに切り替わった時にPLF(M2)が1スキャンONとなりモータ停止となる。

③PLF(M2)がONで通過完了となり、次の工程の動作を開始する。

このように材料の通過確認をしたい場合などはPLF(パルフ)命令を使えば便利ですよ。
なぜかと言うと材料を最初だけで確認してしまうと材料が大きい物だとその工程からいつ通過したのかが分かりにくですよね。
PLF命令を使用すれば材料をONからOFFの時に1スキャンなので確実に通過確認がとれます。
また、この時注意したいのが、センサが誤動作する場合もあるのでCVが運転中の時だけセンサ(X0)がON、OFFになると通過確認となるようにしておいた方がいいですよ。
上記の回路ですとX0の前にあるM1がその回路となります。

まとめ

PLSとPLFはしっかり使い分けて回路を組んでいってくださいね。

特にPLSは他にもよく使用されていて、何か作業を完了でリセットする場合やデータを次の工程に転送する場合などよく使われていますよ。

これから電験3種取得を考えている方におすすめ

▼こちらも一緒にチェック▼

電気保全

Posted by ネバヤン