シーケンス制御回路で主によく使われる旧JIS(図記号)と新JIS(図記号)をわかりやすく紹介!

2022年6月30日

※当ブログではプロモーションが含まれます

シーケンス制御回路の中では同じ押しボタンでも図記号が違う事ないですか?

図記号は『旧JIS(図記号)』『新JIS(図記号)』のどちらかで電気図面が作成されています。

この2つの図記号はどっちなのか迷う時がありますよね。

ですので今回は主によく使われる『旧JIS(図記号)』『新JIS(図記号)』について分かりやすく紹介していきたいと思います。

⇒PLCやシーケンス制御、電気保全について私が実際使用して学んだものを『電気エンジニアが教える!技術を学べるおすすめ参考書』で紹介しているのでこちらもぜひご覧ください。

旧JIS(図記号)と新JIS(図記号)とは

シーケンス制御回路を作成する場合に図記号をそれぞれの人が適当に書いていては他の人が確認する場合に分かりません。

そこでみんなが共通で使用する為、図記号を日本興業規格(JIS)の電気用図記号の中で定めています。

その定められたJIS規格の改定前が旧JISと言われ、JIS図記号(JISC0301)の事です。

この旧JISが現在廃止され、新JIS(JISC0617)が制定されています。

このように旧JISから新JISに改定されていますが、実際は旧JISに慣れ親しんだ人などは未だに旧JISを使用していたりするわけです。

電気図面を確認すると人によって旧JISだったり、新JISで作成されたりしているのがわかるかと思います。

このような理由から混在している図面を見て、修理や改善などを行わないといけないのでどっちもしっかり覚えておく必要があります。
ではこれから旧JISと新JISの回路を使って紹介していきますね。

関連記事:『シーケンス制御の基本初心者向けに電気エンジニアが解説』

旧JIS(図記号)と新JIS(図記号)を使った回路例

下記が新JIS(図記号)を用いた回路例となります。

下記は旧JIS(図記号)を用いた回路例となります。

上記2つを比べて見ると、ブレーカ、電磁開閉器(マグネット)、押しボタン、コイル、表示灯、CPなど新JISと旧JISでは違う事が分かるかと思います。

次に上記で紹介した図記号以外にもよく使われる図記号をまとめて表にしているので紹介しますね。

関連記事:『【シーケンス制御の基本】自己保持回路とは何?動作順序をつくるには組み合わせるだけ!?初心者向けに解説!』

主によく使用される旧JISと新JISの図記号表

下記が図記号をまとめた表となります。

主によく使用される図記号表です。


上記の図記号だけでも覚えておくと、シーケンス図が読め、理解できるのではないかと思います。

また、現在は機器のカタログや解説書は新JISが使われています。
多くの企業が新JISを使っているので、今後新しく電気図面を作成する場合にはぜひ新JISを使うようにしてくださいね。

関連記事:『制御盤の仕組み!動力回路と制御回路の違いとは?』

まとめ

違いは分かりましたか?

前述からもわかるように社内の電気図面では、旧JISと新JISが混在している図面が多いです。

ですのでどちらもしっかり覚えておかないと、いざという時に対応できません。

今回紹介した図記号だけでもしっかり覚えるようにしてくださいね。

これから電験3種取得を考えている方におすすめ

こちらも一緒にチェック↓