PLCラダー図作成上での基本知識について

2022年6月29日

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初心者の方は最初にPLCラダー図をどのように作成していけばいいかよくわからないかと思います。

ラダー図(プログラム)は押しボタンやセンサーなどの入力信号を使ってどのような条件で出力させるかといった制御部分を作成していくのでとても重要です。

ラダー図は自由に作成することができ、他の人と全く同じラダー図を作成する必要はありませんが、ある程度作成する場合に決まっていることもあります。

作成してみたが動作しないといったことがないように今回は【三菱】PLCラダー図作成上での基本知識について説明していきたいと思います。

⇒PLCやシーケンス制御、電気保全について私が実際使用して学んだものを『電気エンジニアが教える!技術を学べるおすすめ参考書』で紹介しているのでこちらもぜひご覧ください。

ラダー図の基本と動作順序

ラダー図は下記のように左側(入力側)に接点と右側(出力側)にリレーコイルや命令などを書き込んでいきます。

動作順序は下記のように左から右へ、上から下の順番に動作します。

※デバイス種類:X=入力 Y=出力 M=内部リレー 

【動作実行順序】

①まず最初に並列接続がある場合には上から下へと動作実行となるので①⇒②

②左から右へ実行するので③⇒④

③上から下へ移動で次のステップの回路が動作し、左から右へ動作実行することになり⑤⇒⑥

基本は左から右の順番に実行されますが、最初に並列接続となっている場合には上から下の順番となるので覚えておきましょう。

関連記事:『工場の機械制御によく使われている『PLC(シーケンサー)』とは何?PLCが学べる参考書も紹介!』

入力リレーなど入力側を書き込む場合の基本知識

①入力リレーの接点は下記のように同じ番号を何個も書き込むことができる。

②出力リレーYや内部リレーMの接点を下記のように何個でも書き込むことができる。

他にも入力リレーは右の母線側(出力側)での使用はできないので注意してください。
右の母線側(出力側)は必ず出力リレーコイルや命令などが書き込まれます。

関連記事:『PLCラダー図の内部リレーMの使い方!出力リレーYとの違いとは!?』

出力リレーなど出力側を書き込む場合の基本知識

出力リレーなどコイル部は同じ番号を使用すると下記のように『2重コイル』となり誤動作の原因となってしまうので使用してはいけません。

2重コイルについては下記の記事に詳しく載せているので参考にしてみてくださいね。

関連記事:『ラダー図で誤動作の原因となる2重コイルは避ける!』

まとめ

【ラダー図作成上の基本知識】

・左側(入力側)に接点と右側(出力側)にリレーコイルや命令などを書き込む

・動作順序は左から右へ、上から下の順番に動作する

・入力リレーの接点は同じ番号を何個も書き込むことができる

・出力リレーYや内部リレーMの接点を何個でも書き込むことができる。

・出力リレーなどコイル部は同じ番号を使用すると『2重コイル』となり誤動作の原因となる

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