【三菱】インバーターでのエラー復帰後にベルトコンベア(モータ)が動かない?

2022年4月13日

インバーターエラー復帰後に突然ベルトコンベア(モータ)が動かなくなりました。

インバーターのエラーを復帰しただけなのになぜ急にベルトコンベア(モータ)が動かなくなったのか?

様々な原因があるかと思いますが、今回は生産現場でよくあるミスによりトラブルとなったことについて説明していきたいと思います。

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動作しなくなった状況説明

ベルトコンベアの蛇行によりインバーターの過負荷異常でエラーが発生しました。

【状況説明】

①現場の作業者がベルトコンベアが動いていなかったので確認した所、異物が噛み込み過負荷異常で動いていなかった。

②異物除去後に手で軽く回るのを確認してインバーターの操作パネルでエラーリセットを押した

③リセット後いつもならそのまま動くが、急にベルトコンベアが動かなくなった。

現場より連絡があり確認すると上記のような内容でした。
急にベルトコンベアが動かなくなると焦るかもしれませんがまずは作業者の方に動かなくなった状況をしっかり確認するようにしましょう。

関連記事:『モータで使用するインバータとは何?インバータに関しての基礎をわかりやすく紹介!』

トラブル原因は?

まずトラブルとなった状況説明の中でインバータの操作パネルでエラーリセットを押したとありますが、ここでよくあるのが本体でのエラーリセットは『STOP/RESET』同じになっているので連続で押してしまいSTOP(停止)となってしまうことがあります。

なぜSTOP(停止)になるかというとエラーリセット後に外部運転中のままになっていることがありそのまますぐ運転がかかってしまい、その時に再度押すことでSTOP(停止)になってしまいます。

作業者の方はリセットしたと思い込んで動かそうとするが、実は停止になっていたということがよくあります。

このような経験よりインバータを確認すると『PS』表示となっていました。

『PS』表示は外部運転中に操作パネル『STOP/RESET』を押して停止となっていることを意味しています。

原因はこのように停止にしているだけですが、『PS』表示は異常出力を行わないのでわかりづらく、作業者の方は専門ではないのでここまでなかなか理解するのは難しいかと思います。

関連記事:『【三菱】インバータの始動・停止方法は?また多段速指令についても紹介!』

復帰方法と対策について

【復帰方法】

STOP(停止)で『PS』表示になっている場合は操作パネルやリセット端子などで再始動できますが、E500シリーズやE700シリーズなど型式により操作方法が違うので私の場合は電源遮断ができる時は電源遮断によりリセットを行っています。

【対策】

・エラーリセット後すぐに再始動とならないようにした。

エラーリセット後に始動信号が入力とならないようにすることで作業者の危険回避と操作パネルにより停止トラブルにならないようにしました。

・操作盤など遠方からエラーをリセットできるようにした。

作業者が制御盤を開けて操作パネルでリセットしなくてもいいように遠方からの操作でエラーリセットが行えるようにしました。

注意点としては基本、作業者の方が制御盤を開けて何か操作をさせてしまうと感電などの危険リスクもあるのでやめさせるようにしましょう。
このような時には遠方からのリセット、また専門の資格や知識を持った保全課員などが行うようにしてください。

関連記事:『電気の不具合でよく起こる短絡や地絡、漏電、の違いとは?』

まとめ

【トラブル原因】

インバーターエラーの復帰後に外部運転中のままになっていてそのまますぐ運転となり、その状態で再度STOP/RESETを押してしまいSTOP(停止)になっていた。

【復帰方法】

操作パネル、リセット端子、電源遮断によりリセットを行う。

【対策】

・エラーリセット後すぐに再始動とならないようにした。

・操作盤など遠方からエラーをリセットできるようにした。

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