【低圧活線作業】ブレーカー交換作業方法
メインブレーカーを交換する時などは1次側電源が切れない場合ありますよね?
そんな時は活線作業をしないといけません。
電圧がある状態で交換なんて怖いですよね~。
今回は活線状態でブレーカー交換する時の作業方法や注意点など書くので役に立てれば幸いです。
【注意】活線作業を行う場合は必ず安全教育を受け、上司の指示の元、作業を行ってください。活線作業をやった事もない場合1人で行う事は危険なので『絶対やってはダメ』です!
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活線作業とは
電圧のかかった状態で作業を行う事です。
基本は電源をOFFにして電圧のかかっていない状態で作業を行うのですが、電源を切ると他の所にも影響が出てしまう場合があります。
そのような時には電圧のかかった状態で作業を行う場合があるのです(汗)
そんな作業なんて嫌!感電なんてしたくないわ~
電圧がかかっている所なんて誰も作業したくないですよね~。
でもちゃんと感電しないように上司の指示の元、感電対策を行い、適切な作業をすれば感電はしませんから大丈夫ですよ。
保護具を着用して作業を行う
感電防止対策として最も有効な物が以下の保護具です。
※保護具を着用する事は労働安全衛生規則で規定されています。
①電気安全帽
②電気用ゴム手袋
③絶縁用ゴム長靴
④電気用ゴム袖
上司に指示をしてもらい保護具は安全の為しっかり着用して作業行ってくださいね。
端子より配線を取り外し取り付けする場合の注意点
【注意点】
・工具使用時は感電防止の物を使用
・充電部分の周りを養生する
・外した配線は1本ずつ養生をする
・ブレーカーがOFFになっているか確認する
・テスターで電圧を確認後ブレーカーをONにする
感電してしまった~っとならないように活線作業をする時に注意したい事5点まとめているので紹介しますね。
工具使用時は感電防止の物を使用
まず注意したいのがグリップ部分が電気の通りやすい鉄などを使用したドライバーがありますが、感電する恐れがあるのでやめた方がいいです。
僕も最初ドライバーなんて気にせずにネジを緩めていたのですが先輩より『そのドライバーを使用したら感電するよ』って教えてもらいました。
よく見てみると確かにこれじゃー感電してしまうな~と思い、そこからは電気を通さないドライバーを使用しています。
下記のベッセル(VESSEL)ボールグリップドライバーは感電しないのでこのドライバーを使用した方がいいですよ。
充電部分の周りを養生する
充電部分の周りで特に鉄を使用している部分はネジを外している時に当たってしまうとバチっとなり鉄の方に電気が流れてしまいます。
私も1回ドライバーが鉄の部分に当たってしまい火花が出て、ドライバーが溶けました。
最初はかなり焦りましたね。そこからはしっかり対策をするようにしています。
充電部分周りを養生しても現場で行うので完璧に養生出来なかったりするのでドライバーの方も養生しておきます。
やり方としてはドライバーの先が鉄で出来ているのでその部分を絶縁テープでぐるぐるに巻きます。
そうする事で当たっても電気が流れることはありません。
このように作業前にドライバーの鉄部分を絶縁テープでぐるぐる巻いた状態にしておけば感電リスクを減らすことができます。
外した配線は1本ずつ養生をする
配線はいきなりすべて外さないでください。
いきなりすべて外してしまうと外した配線が宙ぶらりんとなりそれが端子間に当たってしまうと短絡となるのです。
短絡(ショート)とは・・・電源の正極と負極が直接結ばれた状態の事です。
僕も短絡は何回もしましたよ(汗)
怖いんで絶対にすべて外さずに1本づつ絶縁テープで養生していってくださいね。
関連記事:『電気の不具合でよく起こる短絡や地絡、漏電、の違いとは?』
ブレーカーがOFFになっているか確認する
最初でブレーカーはOFFにしていると思うのですが、再度ブレーカOFFになっているか確認してください。
ブレーカーがONになっている状態で配線していくと活線作業なので繋いだ瞬間に2次側の負荷に電圧かかってしまうので気をつけてくださいね。
ブレーカーOFFを確認後配線を1本づつ繋いでいきます。
この時配線の端子は電圧かかっているので周りに注意して繋いでください。
テスターで電圧を確認後ブレーカーをONにする
よっしゃー作業終わったからブレーカー入れるね!
いやいや、入れる前にちゃんと確認した?
最後配線がすべて繋ぎ終わった後すぐにブレーカーをONにしてはダメですよ(汗)
繋ぎ終わった後はちゃんとその電圧がかかっているかをテスターで確認してください。
配線がどこか切れかかっていたり、端子うまく締まっていなかったりすると電圧の数値がおかしかったりする場合もあるのでONにする前にしっかり電圧確認してくださいね。
関連記事:『テスターの使い方実際現場で使用している分かりやすく解説』
まとめ
実際現場でどうしても活線作業でないとダメな場合もあるのでその時にはしっかり感電対策を行い、作業を実施してください。
初めて活線作業行う場合は分かっていてもちゃんと上司に指示をもらいながら作業を進めていってくださいね。
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