【第2種電気工事士】片切、3路、4路スイッチについて

2022年3月14日

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電気の事を学び始めたばかりの方は片切スイッチ、3路スイッチ、4路スイッチについてどのように電流が流れて照明などがついているか回路図を見てもよくわからない方も多いのではないかと思います。

3路スイッチ4路スイッチはよく階段や廊下などで使用されていますが仕組みについてまで普段考える人も少ないですよね。

ですが、第2種電気工事士の試験、また実際の電気工事作業では必要な知識となるので覚えておきましょう。

今回はこの片切スイッチ、3路スイッチ、4路スイッチの仕組み、またどのように電流が流れているのか詳しく解説していきたいと思います。

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片切スイッチとは

片切スイッチは黒く塗られている方を押すとONとなり、電気回路で表すと下記のようになります。

上記のように部屋などの照明を1ヶ所のスイッチで点灯させる時などに使用します。

他に『両切スイッチ』と呼ばれるものがあり、両切スイッチは片切スイッチとは違い非接地側と接地側両方をOFFするスイッチとなります。

200V回路では片側に電圧が印加されてしまうので両切スイッチを使用するようにしましょう。

片切、両切スイッチ両方とも1ヶ所のスイッチで負荷をON、OFFさせるので動作としては同じとなります。
一般家庭の100V回路ではコストが安いので片切スイッチが多く使用されていますよ。

関連記事:『第2種電気工事士取得に必要な単線図と複線図とは何?また変換方法についても分かりやすく解説!』

3路スイッチとは

3路スイッチは階段の1階と2階、大きな部屋や廊下など2か所のスイッチそれぞれで入切をする場合によく使われています。

照明のOFFとON状態の電気回路は下記のようになっています。

【消灯の場合】

①3路スイッチ0と1がONとなっているが②3路スイッチ0と3がONになっているため電流が流れずに照明はOFF(消灯)となる。

【点灯の場合】

②3路スイッチ0と3⇒0と1にスイッチを切り替えることで電流が流れて照明がON(点灯)となる。

上記図のように3路スイッチは2つの接点が同じ方向に閉じることで導通となりどちらかのスイッチを切り替えると消灯となります。

3路スイッチの回路は一見難しそうに思えますがこのように電気回路で確認するとどのように動作しているか分かりやすいですよね。

関連記事:『【第2種電気工事士】配電方式の単相2線式、単相3線式、三相3線式とは?初心者にもわかりやすく紹介!』

4路スイッチとは

4路スイッチは3階建ての階段や大きな廊下などに使用されることが多く、3路スイッチと組み合わせて使用します。

下記が4路スイッチと3路スイッチを組み合わせた電気回路となります。

4路スイッチは切り替えることで『1と4』『3と2』『1と2』『3と4』に切り替わります。

【消灯の場合

①3路スイッチ0、1⇒4路スイッチ1、4と導通があるが②3路スイッチの3、0が導通せずに電流が流れないので照明がOFF(消灯)する。

【点灯の場合】

4路スイッチを切り替えることで1、2が導通となり電流が流れ照明がON(点灯)する。

他に3路スイッチを切り替えることでもON、OFFができるようになっています。

3路スイッチへの配線⇒3本線
4路スイッチへの配線⇒4本線
となっているので覚えておきましょう。

関連記事:『【第2種電気工事士】直列回路と並列回路の違いとは?合成抵抗、分圧、分流についても解説』

まとめ

✔片切スイッチ

・1ヶ所のスイッチで負荷(照明等)をON、OFFするスイッチのこと

・片切、両切スイッチ2つがあり、一般家庭ではほとんどが片切スイッチが使用され、両切スイッチは200V回路で使用される

✔3路スイッチ

・2ヶ所のスイッチで負荷(照明等)をON、OFFするスイッチのこと

・3路スイッチは階段の1階と2階、大きな部屋や廊下など2か所のスイッチそれぞれで入切をする場合によく使われる

✔4路スイッチ

・3ヶ所以上のスイッチで負荷(照明等)をON、OFFするスイッチのこと

・3階建ての階段や大きな廊下などに使用されることが多く、3路スイッチと組み合わせて使用する

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