スピコンのメータインとメータアウト動作について

2021年10月7日

スピコンとはスピードコントローラーの略で速度制御弁とも言い、シリンダーの速度調整には必ず使用されています。

このスピコンを使用する場合にはメータインとメータアウトの2種類があり、間違った使い方をすると速度調整がうまくできません。

今回は間違った使い方をしないようにメータインとメータアウトの動作について詳しく説明していきたいと思います。

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スピードコントローラとは

エアシリンダーをそのままの速度で使用する場合では必要ないですが、速度を調整したい時にはこのスピードコントローラを使います。

スピードコントローラはニードル弁(絞り弁)チェック弁(逆止弁)2つを組み合わせ、供給と排気のうち『一方向だけを制御』する構造となっています。

【ニードル弁(絞り弁)】

⇒流体を絞り制御をする。

【チェック弁(逆止弁)】

⇒開く方向では絞られることなくそのまま流体は流れる。

⇒閉じる方向では流体は流れない。

制御方向は下記のようにJIS記号で確認すれば見分けることができます。

このようにチェック弁が閉じる方向で制御され、チェック弁が開く方向では制御されないということがわかるかと思います。

スピコンの調整など実際に行うことも多いので方向など間違わないように覚えておきましょう。

メータインとメータアウトとは

エアシリンダーの速度制御するには排気側で流量を調整する『メータアウト』供給側で流量を調整する『メータイン』の2種類があります。

下記が排気側で流量を調整する『メータアウト』です。

下記が供給側で流量を調整する『メータイン』です。

速度調整はこの2種類となっていますが、一般的に『メータアウト』が多く使用されています。

理由としては排気側の圧力は高い状態で確保されているので、安定した速度制御を行うことができるからです。

メータインの場合は供給側で流量調整を行っているので圧力の関係によりどうしても不安定になりやすくなってしまうのでメータアウトで流量調整を行うことの方が多いです。

しかし、メータアウトで排気側に圧力がない状態では一瞬ロッドが飛び出すなど『飛び出し現象』と呼ばれていることも起こることがあり、供給側にメータイン制御などの対策が必要となる場合もあるので注意してください。

私の職場でもシリンダーの速度調整はほとんどがメータアウトで流量を調整していますよ。

関連記事:『シングルソレノイドバルブとダブルソレノイドバルブの違いとは?ラダー図も使って説明!』

スピードコントローラの種類

スピードコントローラには下記のように 『シリンダ接続タイプ』『インラインタイプ』があります。

シリンダ接続タイプは直接シリンダに接続することで流量を調整することができます。

インラインタイプは両端をホースで接続し、向きを変えることでメータイン・メータアウトどちらも使えるようになっています。

シリンダ接続タイプだとシリンダーに直接接続するので調整しにくい、または前述で紹介した飛び出しなどの時にインラインタイプに変更や組み合わせたりします。

まとめ

✔スピードコントローラ(速度制御弁)

・エアシリンダーの速度(空気流量)を調整するためのもの

✔メータアウト

・排気側で空気流量を調整する

✔メータイン

・供給側で空気流量を調整する

✔スピードコントローラの種類

・シリンダ接続タイプ ・・・直接シリンダに接続することで流量を調整する

・インラインタイプ・・・ 両端をホースで接続し、向きを変えることでメータイン・メータアウトどちらも使える

以上。

スピードコントロールはシリンダーを使用している場合には必ずといっていいほど必要となってくるので調整方法、メータイン、メータアウトなど意味をしっかり理解しておきましょう。

機械保全

Posted by ネバヤン