電磁弁の3位置(3ポジション)の種類や特徴、動作について

2022年9月26日

電磁弁の3位置(3ポジション)は様々な場所で使われていますが、あまり経験がない方だとどのような時に使われ、どのように動いているのか知らない方も多いのではないでしょうか。

私の生産現場では基本2位置(2ポジション)の方をよく使用しているのでたまに3位置(ポジション)を使用すると動きや特徴を『どうだったかな~』と忘れる場合も恥ずかしながらたまにあります。

使用用途により3位置タイプの電磁弁でないとダメな時もあるので、しっかり動きや特徴について知っておきましょう。

今回は電磁弁の3位置(ポジション)について種類や特徴、動作について説明していきたいと思います。

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電磁弁の3位置(ポジション)とは

【電磁弁の3位置(ポジション)】

切換え状態の数がA側、B側、中間と3つの位置を持った電磁弁のこと

よく生産現場で使用されている電磁弁の2位置では前進か後退だけの切替えとなり、途中でシリンダーのストロークを止めることができません。

途中でシリンダーのストロークを止めたい場合には弁が中央位置で止まる状態を持つ3位置の電磁弁を使用します。

この弁が中央位置で止まった時の状態の違いにより3種類に分かれています。
ではどのような違いがあるのか3種類について紹介していきますね。

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オールポートブロック(クローズドセンタ)

オールポートブロック(クローズドセンタ)は非通電時に弁が中央位置で停止すると、給排気をブロックし、シリンダー内の圧力を封じ込めることで停止させます。

シリンダー内の圧力を封じ込めその状態を維持することができるので負荷が軽い場合シリンダーの取り付け方向など特に制約などはないので水平、上下方向などで取り付けることができます。

また、外力により動かすことはできません。

その状態を維持することができますが、エアリークなどがあると維持することができなくなってしまうので注意が必要です。

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ABR接続(エキゾーストセンタ)

ABR接続(エキゾーストセンタ)は非通電時に弁が中央位置で停止すると、シリンダー内の圧力を排気することで動きを停止させます。

特徴としては、中央位置での停止時に外力によりシリンダーを動かすことができるので、非常時の危険解除等手動で動かしたい場合に使用されます。

シリンダーの取り付け方向は圧力を排気するので水平のみとなっています。

上下方向だと非常停止時にそのままの状態では停止せずに落下してしまう危険があるので上下方向では使用しないようにしましょう。

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PAB接続(プレッシャセンタ)

PAB接続(プレッシャセンタ)は非通電時に弁が中央位置で停止すると、シリンダーにAとB両方からエアーが給気され、受ける面積が同じ場合であればバランスしている状態なのでシリンダーは停止となります。

逆に受ける面積が違う場合であればバランスしていない状態となり受ける面積が大きい方が押す力は大きくなるので上記の場合だとロッドが出る方向に動きます。

他の特徴としてはブレーキ付シリンダーで解除した時に発生する飛び出し作動を防止することができ、また外力により動かすこともできますよ。

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まとめ

✔電磁弁の3位置(ポジション)

切換え状態の数がA側、B側、中間と3つの位置を持った電磁弁のこと

【3位置の種類】

✔オールポートブロック(クローズドセンタ)

・給排気をブロックし、シリンダー内の圧力を封じ込め停止させる

・シリンダーの取り付け方向など特に制約はなし

・エアリークなどがあるとその状態を維持することができない

・外力により動かない

✔ABR接続(エキゾーストセンタ)

・シリンダー内の圧力を排気することで動きを停止

・シリンダーの取り付け方向は圧力を排気するので水平のみ

・外力により動く

✔PAB接続(プレッシャセンタ)

・シリンダーにAとB両方からエアーが給気され、バランスしている状態ではシリンダーは停止(受ける面積によりバランス状態が変わる)

・ブレーキ付シリンダーで解除した時に発生する飛び出し作動を防止

・外力により動く

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Posted by ネバヤン