Vベルトの交換時期と交換作業での注意点について

2021年10月2日

Vベルトは生産工場でよく使用されていて特に高速回転部分に使用されていることが多いかと思います。

ですが、どのような状態になれば交換時期なのか?

また、ベルトが1本だけ緩い場合などその部分だけ交換すればいいのか?私も最初はいろいろとわかりませんでした。

今回はVベルトの交換時期と交換作業での注意点など説明していきたいと思います。

⇒機械保全について私が参考にしたものを『【実践向け】機械の保守・保全作業が学べるおすすめの本』で紹介しているのでぜひこちらもご覧ください。

Vベルトとは

Vベルトはプーリーと組み合わせて使用され、『くさび作用』によりすべりが少なく大きな伝達力となります。

ローラーチェーンと比較すると、騒音は少なく油の注油などの必要もなく、また過負荷となった場合にはスリップして保護などのメリットもありますが、逆に油や水などがプーリの間に浸透してしまうと劣化や伝達力の低下となってしまいます。

使用箇所としては主に高速回転部分に使用されていることが多いです。

Vベルトを直射日光にあたる場所に保管してしまうと劣化を早めてしまいます。
また曲がった状態のまま保管してしまうと癖がついてしまうので保管する際には気をつけるようにしましょう。

どのような状態になると交換した方がいいの?

Vベルトの交換は下記のような状態になったら交換するようにしましょう。

上記図のようにベルトが摩耗すると底に当たってしまい『くさび作用』がなくなりスリップの原因となってしまいます。

この時にベルトの張りを調整してもスリップを防ぐことができないのでプーリー側かVベルト側どちらの摩耗なのか判断をして交換するようにしましょう。

その他、Vベルトの劣化で亀裂や破損ヶ所が見られる場合は交換が必要となります。

たまにプーリー側の溝に異物が付着していてスリップとなっている場合もあるのでしっかり確認するようにしてくださいね。

交換作業での注意点

【交換作業での注意点】

・Vベルトの張りを緩めた状態で行う

・Vベルトをすべて同時に交換する

【Vベルトの張りを緩めた状態で行う】

ベルトを張ったままの状態で交換作業を行うとプーリーの溝を傷つけたり、プーリーとVベルトの間に指を挟んでしまう危険もあるのでベルトの張りを緩めた状態で行うようにしてください。

【Vベルトをすべて同時に交換する】

複数列のベルトがかかっている場合その中の1本が摩耗しているからと1本だけ交換してしまうと、他のVベルトと長さが変わるため、プーリーやVベルトに無理な力がかかり摩耗やスリップの原因となってしまいます。

このように摩耗や亀裂などを早めてしまう可能性もあるので交換する場合はすべて交換するようにしましょう。

張りを緩めずにそのまま交換することもできますが、張られた状態で回転させながら外すと手を挟まれる方も多いです。(特にあまり経験がない人)
時間はかかるかもしれませんが、安全を考慮して張りを緩めてから作業を行うようにしましょう。

まとめ

✔Vベルト

・プーリーの横にくい込むくさび作用により駆動力を伝達するベルトのこと

・主に高速回転部分に使用されている

・メリット・・・騒音は少なく油の注油などの必要もなく、また過負荷となった場合にはスリップして保護をする

・デメリット・・・油や水などがプーリの間に浸透してしまうと劣化や伝達力の低下となる

・直射日光や曲がったままの保管は避ける

・ベルトが摩耗すると底に当たってしまい『くさび作用』がなくなりスリップの原因となる

・交換作業は張りを緩めた状態で行うことと複数列の場合は同時にすべて交換する

以上。

生産工場でVベルトを使用している箇所はたくさんあるので前述で説明した確認するべきポイントを意識しながらトラブルとならないように点検を行うようにしましょう。

機械保全

Posted by ネバヤン