工場のモーターが動かない!?そんな時の原因特定方法

2022年10月16日

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モーターが急に動かなくなった~ってよく修理依頼あるんですよね~。

最初モーター動かないんだけど何とかしてと言われ、何をどう見ればいいのか全くわからないのです。

そして分からないままモタモタしているとその間、工場の生産止まっちゃうわけですから、ものすごく急がされるんですよね。

最初は周りに振り回されて全く落ち着いて考えさしてもらえません。

そんな事にならないよう少しでも早く原因特定出来るように判断ポイントいくつかあるのでぜひ参考にしてくださいね。

⇒PLCやシーケンス制御、電気保全について私が実際使用して学んだものを『電気エンジニアが教える!技術を学べるおすすめ参考書』で紹介しているのでこちらもぜひご覧ください。

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モーターの異常等が出ていないか確認する。

まずモーターが異常で停止していないか確認してください。

確認箇所は…

①電磁接触器のサーマルが落ちていないか?

サーマルとは...過負荷の場合にモーターが焼き付かないように電源を遮断する機能です。

上記ような電磁接触器にサーマルが付いています。

このサーマルが落ちていないかを確認してください。何か物を挟んで落ちただけなのかもしれないのでまずは赤丸で囲った部分を押すとリセット出来るので押してみてください。

※リセットを押す場合は運転を切りにして、挟んでいるなど過負荷となる原因がないことを確認してからリセットを押す。

参考記事:『電磁開閉器サーマルリレートリップ信号の取り込み方をPLCのラダー図とシーケンス図を使って紹介!』

②漏電ブレーカーが落ちていないか?

漏電ブレーカーが落ちているとモーターのコイルが焼き付いている可能性が高いのでモーターを絶縁抵抗計(メガー)で測定してみてください。

何も異常がなければ次に配線が破損していないかを確認してください。

参考記事:『絶縁抵抗計(メガー)の使い方を実体験交えて詳しく説明』

③インバーターを使用していればインバーターにエラー番号が載っていないか?

インバーターを使用していればインバーターにエラー番号載っていないか確認してみてください。

エラー内容によってはモーターの加速時間を変更するだけで解決できる時がありますよ。

参考記事:『モータで使用するインバータとは何?インバータに関しての基礎をわかりやすく紹介!』

何も異常がなければモーターを動かしてみよう。

・モーター単体で動く場合

・モーター単体で動かない場合

何も異常がなければ次にモーターを動かしますが、自動制御の時と自動制御が入っていない時で状況が変わるのでこの2点詳しく説明しますね。

モーター単体で動く場合

モーターだけを単体で動かした場合に動くと、モーターが悪い可能性は低いです。

なので単体で動くという事は何かしら自動の条件で動かないっていうのを疑った方がいいです。

自動の条件で動かない場合は周りのセンサー類が誤動作していないか確認してみてください。

モーター単体で動かない場合

モーター単体で動かない場合は…

①まず電源がちゃんときているか確認してください。

いろいろ調べて結局電源がきていなかったとならないように、まずは電源を確認してください。

僕が入社したての頃にはよくこんな失敗やってましたね。

そうならない為にも最初に電源確認を忘れずに行ってくださいね。

②リレーを交換してみてください。

下記のような物ですぐに交換できます。

※リレーは始動用ブレーキのリレー(使用しているようなら)両方交換してください。ブレーキが解除されずにブレーキがかかった状態の時もあります。

リレーとは…コイルに電流が通電すると電磁石の働きで引き寄せられ接点が接触して次の動作を行う物です。

③モーター自体の抵抗値を測ってみる。

コイルが焼き付き導通がない状態になっている可能性があります。

これもよくあるんですよね。

参考記事:『リレー仕組み徹底解説!基本動作教えます』

参考記事:『テスターの使い方実際現場で使用している分かりやすく解説』

まとめ

モーター動かないと言われたらまずは記事で書いた順番で見てくださいね。

大体何か負荷がかかっているかリレーが悪いかが多いです。

最初は慌てるかもしれませんが慣れてくればすぐに出来るようになりますから。

ぜひ参考にしてみてくださいね♪

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