工場では必要不可欠!インバーターの役割とは?

2022年6月30日

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工場で働く人などはインバーターなどよく見る事ないですか?

僕の会社ではインバーターがほとんどの機械でよく使われていますよ~。

なのでインバーターのトラブルも多いです(´Д`)

今回はこのよく見るインバーターって一体なんなの?役割は?って事を説明したいと思います。

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インバーターとは

インバーターとはコンバーター(交流から直流)→平滑回路(一定の直流に変化)→インバーター(直流から交流)で電圧、周波数を制御しています。

その制御された電圧と周波数でモーターの回転数が変わっていくわけですね。

なんで直流に戻すの?

直流にもどして制御する方が簡単にできるからだよ~。交流だと複雑な回路になり高価な物になっちゃうからね~

回転数を調整してあるインバーターの2次側をテスターで測定するとわかりやすいです。

回転数を低くすると周波数と比例して電圧も下がってくるはずです。

工場ではどんな時に使用するの?

工場ではけっこう使用頻度高いですよね。

例えばコンベアー搬送する場合スピード調整したいとなったらインバーターを使用します。

インバーターを取り付ける事で速度調整できちゃいます。

ポンプなども回転数を変える事でくみ上げる量なども調整できます。

便利ですよね?

あとスターデルタ(Y-△)始動法って分かるでしょうか?

分からなければこちらの記事参考にしてください。

簡単に言うとモーター始動時は定格電流の何倍も電流が流れます。

そうなると定格電流で配線やブレーカーなど選定しているので極端に大きな電流が流れちゃうとブレーカ落ちたり、配線にも負荷がかかりますよね。

その為最初はY運転で電流値1/3で運転→△運転に切り替える事で始動電流を抑制する運転方法です。

このスターデルタ(Y-△)始動法をやめてインバーターにする事が出来ます。

ですが、インバーターは△始動しか出来ないので既存の回路は切り離さなければなりません。

そこまでしてインバーターに変更して意味あるの?

インバーターにする事で速度調整できるわけだから電力削減になるでしょ?

工場では省エネ対策に力入れていると思うので総合的に判断してメリットが大きいようでしたらインバーターに変更すればいいと思いますよ。

インバーター使用時の注意点

①周囲温度を-10℃~+50℃にならないようにする

②絶縁抵抗器(メガー)でインバーター2次側は測定しない事。

③インバーターの運転・停止は始動信号で行う。

インバーター使用時は上記3点気をつけてくださいね。1個ずつ説明していきますね。

周囲温度を-10℃~+50℃にならないようにする。

夏場に温度上昇となりやすく壊れやすいです。

特にインバーター使用頻度多く制御盤内のファンが機能していない場合は50℃なんてすぐ超えちゃいますから。

日頃から制御盤内ファンは正常に動作しているか?ゴミなど溜まっていないか?などよく確認してくださいね。

②絶縁抵抗器(メガー)でインバーター2次側は測定しない事。

インバーターを接続していない時にはモーターの端子U V Wにそのままメガーで電圧を印加しても大丈夫ですが…

インバーターを接続したままモーターの端子にメガーで電圧印加しちゃうと壊れちゃいます。

注意したいのがメガーは制御回路にはかけられません。

なぜかというと半導体が入っているので逆電圧をかけちゃうと壊れちゃうんです。

なのでインバーター使用していてメガー測定する場合は必ずモーターの端子から線を外してから測定すようにしましょう。

修理の時に焦ってしちゃうと大変な事になるので十分注意して作業行ってくださいね。

絶縁抵抗測定(メガー)の使い方はコチラを参考にしてくださいね。↓

③インバーターの運転・停止は始動信号で行う。

これはしないと思うのですが…

インバーターの上流側に保護機能動作や電源から切り離す目的で電磁開閉器を使用するのですが、この電磁開閉器で運転・停止を行おうとする人もいるわけです。

必ず始動信号で運転・停止を行ってください。

なんでだめなん?別に一緒のような感じだけど…

突入電流でコンバーターの寿命が短くなっちゃうんだよ。

下記のようにインバーターの端子SDとSTFがリレーONとなれば始動となり、OFFで停止となります。

まとめ

どうですか?インバーターを使用する事でたくさんのメリットがあります。

無駄な電力を省きその他いろいろ細かい設定も出来ます。

速度を遅くした場合、省エネ対策などにもなるのでぜひ使用してみてくださいね♪

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