PLCのリレー出力タイプとトランジスタ出力タイプの違いとは??

2024年4月8日

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PLCの出力ユニットは電圧や電流、極性によりリレー出力タイプやトランジスタ出力タイプ、またはトライアック出力タイプなどを選定しなければいけません。

その時に何が違うの??と疑問に思われる方も多いかと思います。

PLCの出力ユニットを選定する場合には必要な知識となるのでしっかり理解しておきましょう。

今回はPLCのリレー出力タイプやトランジスタ出力タイプの違いについて説明していきたいと思います。

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リレー出力タイプとは

【リレー出力タイプ】

機械的な接点機構を持ち、直流・交流どちらにも対応できる出力タイプのこと

【リレー出力タイプの特徴】

✔機械的な接点によりON/OFFを行っているので接点寿命がある。

⇒接点寿命は接続する負荷容量により変わり、負荷容量が大きいほど接点寿命が短くなってしまいます。

✔直流・交流負荷どちらにも対応できる。

⇒出力ユニットに複数コモン(COM)端子がある場合にはAC200V、DC24Vなど異なる回路電圧の負荷を接続することができます。

✔接点開閉の応答が遅い(トランジスタ出力より遅い)

⇒例えば三菱のFXシリーズではONまたはOFFするまでの応答時間は約10msとなっています。

※10ms=0.01秒

✔トランジスタ出力に比べて流すことができる電流は大きい。

⇒メーカーにより異なるが数A程度となっています。

リレー出力タイプは接点寿命があるので、開閉する頻度が高い場合には注意するようにしましょう。

関連記事:『【シーケンス制御の基本】有接点リレーと無接点リレーの違いとは?わかりやすく解説!』

トランジスタ出力タイプとは

【トランジスタ出力タイプ】

機械的な接点がない無接点出力でDC12~24Vの負荷に対応できる出力タイプのこと

【トランジスタ出力タイプの特徴】

✔機械的な接点がないため長寿命

⇒無接点出力のため、リレー出力タイプに比べて長寿命となります。

✔直流負荷のみ対応

⇒負荷電圧は直流(DC)のみとなるので交流負荷の場合はそのままでは接続できません。交流負荷を接続したい場合にはリレーを介することで交流負荷を駆動することができます。

✔接点開閉の応答性が速い(リレー出力タイプより速い)

⇒ONまたはOFFするまでの応答時間は高速で行うことができます。三菱のFXシリーズではONまたはOFFするまでの応答時間は0.2ms以下となっています。

※0.2ms=0.0002秒

✔リレー出力に比べて流すことができる電流は小さい。

⇒例えば三菱のFXシリーズ(基本ユニット)では抵抗負荷での出力電流はリレー出力:2A/1点トランジスタ出力:0.5A/1点となっています。

他、交流専用のトライアック出力タイプもありますが、私の工場では使用している箇所はないのであまり使用することはなく、このリレー出力タイプかトランジスタ出力タイプを選択することが多いかと思います。

関連記事:『センサ出力のNPNとPNPの違いは?他にもシンク、ソースって何?またPLC接続方法についても詳しく解説!』

【まとめ】リレー出力とトランジスタ出力の違い

リレー出力タイプトランジスタ出力タイプ
外部電源交流(AC)・直流(DC)両方対応直流(DC)対応のみ
寿命機械的接点がある⇒短い機械的接点がない⇒長い
応答時間遅い速い
負荷電流の大きさ大きい小さい
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