モータを使った停止制御で位置がずれる??原因は?

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モータを使って停止制御している機械で停止位置がずれることによるトラブルが発生しました。

毎回位置がずれることはなく何回かに1回ずれることによるトラブルなので状況を把握するだけでもかなり時間がかかってしまいます。

今回はモータを使った停止制御で位置ずれが発生した場合どのような原因が考えられるか、また今回発生した原因や対処した方法など紹介していきたいと思います。

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トラブル発生状況

トラブルとなった機械装置はモータを使ったチェーン駆動によりテーブルを移動させ、その位置まで移動させている機械となります。

移動停止条件は低速用の近接センサがON⇒低速移動⇒停止用近接センサON⇒モータ運転が停止となります。

トラブル状況としては正常な停止位置に停止せずに少し行き過ぎた状態(オーバーラン)で停止となる異常が何回かに1回程度発生していました。

毎回停止位置がずれる場合ならまだ分かりやすいですが、今回は発生頻度が少ないのでその状況になるまで立ち会いながら確認するので時間がかかってしまいます。
ですのでなるべく位置がずれる原因を何個か考えておきながら立ち会いをした方がいいかと思います。

関連記事:『マイクロスイッチとリミットスイッチは違うの?特徴、使用例、記号について』

停止位置がずれた原因は?

まず考えられる原因は何があるでしょうか。いくつかピックアップしていきます。

【考えられる原因】

①停止となる近接センサーの反応が悪い

②停止前の低速用近接センサーの反応が悪く、そのままの速度で停止する

③走行チェーンが伸びているため停止しても伸びた分が動き停止位置がずれる

④モータのブレーキ部分の不具合により停止せずにずれる

⑤スプロケットの摩耗により位置がずれる

他にも原因があるかと思いますが、まず大体が上記のような原因が多いです。

まず近接センサーが正常に反応するか確認を行い、問題なかったので次にチェーン類やモータを確認していくと結果、チェーンが伸びていたので位置がずれていたのがわかりました。

対処方法としてはチェーンの張り調整を行いました。

特にチェーンのリンク数が多い(距離が長い)場合はその分伸び率も大きいのでこまめに張り調整は行うようにしましょう。

関連記事:『ローラーチェーンでのジョイントクリップ方向に注意する!』

まとめ

モータのチェーン駆動を使って近接センサーやリミットスイッチなどを使って停止制御している場合はまずは近接センサーが正常に動作しているか、次にチェーンやスプロケットの摩耗具合やモータブレーキが正常に機能しているかを確認していきましょう。

前述で紹介した原因がまずは考えられるかと思うので同じような状況があればぜひ確認してみてくださいね。

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