エアシリンダーの速度が調整できない!?なぜ?

2022年6月11日

エアシリンダーの速度を調整しようとするが全く速度が調整できないトラブルが発生しました。

エアシリンダーの速度が調整できないだけで生産ストップとなる場合もあるので早急に調整できるようにしなければいけません。

しかし、不具合状況をしっかり確認せずに部品を交換していては修理時間や部品代もかかってしまいます。

今回はシリンダーの速度が調整できない場合に考えられる原因、またどのようにして解決したか紹介していきたいと思います。

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トラブル状況について

エアーシリンダーの速度制御(流量調整)には下記のような『スピードコントローラー(スピコン)』というものを使用しています。

流量調整にはスピードコントローラーの調整ネジを回して絞り弁を動かすことで流量を調整しますが、トラブルとなった状況としてはこの調整ネジを回しても速度が調整できませんでした。

このようにいつもと同じようにやれば速度調整できていたものが急に速度調整できなくなると焦ってしまう方も多いのではないかと思います。
ですが焦らずになぜ速度調整ができなくなったのかをじっくり考えなければいけません。

関連記事:『 エアシリンダーが突然動作しなくなった!原因は?』

考えられる原因とは?

【考えられる原因】

・スピードコントローラーのメータインとメータアウトの誤接続

スピードコントローラーにはエアーの入る量(吸気)を調整する『メーターイン』エアーが出る量(排気)を調整する『メーターアウト』の2種類があり、間違えて取り付けてしまい調整方向を勘違いしている。

・スピードコントローラー内にゴミ混入

スピードコントローラーの中に錆やゴミなどが混入している。

・エアー圧力の異常

エアー圧力が正常状態ではない。

・シリンダー内のエアー漏れ

エアーシリンダー内のパッキン不良によりエアー漏れが発生している。

シリンダーの速度調整がうまくできない場合は他にも原因があるかと思いますが私が経験した不具合としては上記4点による原因が最も多いです。

関連記事:『スピコンのメータインとメータアウト動作について』

トラブル原因と修理対応について

【トラブル原因】

シリンダーのロッド部分よりエアー漏れが発生し流量が調整できなかった。

下記図のようにシリンダーのロッドよりエアー漏れが発生していました。

シリンダーのロッドよりエアー漏れが発生しているとスピードコントローラーで流量を調整してもロッドよりエアーが抜けるため速度が正常に調整できなくなってしまいます。

修理対応としてはシリンダー本体の交換をしました。

このようにシリンダーからエアー漏れが発生している場合はシリンダー本体の交換、また他にもシリンダーのパッキン交換をする方法もあります。

しかし、パッキンの交換作業には時間がかかり、またシリンダー本体が摩耗しているとエアー漏れが止まらない場合もあります。

ですので作業時間に余裕がある場合や大きい高価なシリンダーではパッキン交換の方が安価となりメリットがあるので状況により判断するようにしましょう。

他に注意点としてはシリンダーパッキンを交換できないシリンダーもあるのでパッキン交換可能かどうかをまずは確認するようにしてくださいね。

関連記事:『シールテープとは?巻き方・方向に気をつける!』

まとめ

✔トラブルとなった状況

スピードコントローラーの調整ネジを回しても速度が調整できなかった

✔考えられる原因

・スピードコントローラーのメータインとメータアウトの誤接続

・スピードコントローラー内にゴミ混入

・エアー圧力の異常

・シリンダー内のエアー漏れ

✔トラブル原因

シリンダーのロッド部分よりエアー漏れが発生し流量が調整できなかった

✔修理対応

シリンダー本体の交換

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