ボルトを締め付ける時によくある不具合とは?

2022年1月12日

工場の設備メンテナンスを行っているとよくボルトの締め付けによる不具合が起こる場合があります。

特に新人の場合には最初どのようにボルトを締め付けたらいいかわからずにとりあえずそのまま強引に締め付けてしまい折れ込みや曲がり、締まりきらないなどの不具合原因となってしまいます。

今回はボルトを締め付ける時に現場でよくある不具合について紹介していきたいと思います。

⇒機械保全について私が参考にしたものを『【実践向け】機械の保守・保全作業が学べるおすすめの本』で紹介しているのでぜひこちらもご覧ください。

ボルトを締め付けすぎている

よくあるのがM6など細いボルトを力いっぱい締め付けてしまいネジ山がダメになったりボルトが切れてしまう場合があります。

ボルトには太さや材質などにより規定トルクが決まっていてそれ以上の力で締め付けすぎてはいけません。

これは経験で締め付け具合を身につけるか実際にトルクレンチを使用して手トルクと比べてみるといいです。

私の工場ではトルクレンチを使用する場合ももちろんありますが大体の設備機械でのメンテナンスでは狭い場所、またそこまでトルクを重要視しない箇所がたくさんあるのでほとんどトルクレンチを使用せずに締め付けています。

もちろん締め付けトルクを重要視する箇所ではトルクレンチを使用して締め付ける必要があるので締め付け箇所により判断するようにしましょう。

また他にも細いボルトをインパクトドライバーなどの強い力で締め付けボルトを切ってしまう人もいるので細いボルトは極力インパクトドライバーなどは使用しない方がいいですよ。

関連記事:『ボルトに入れる平ワッシャーやスプリングワッシャーの役割とは?順番もある?わかりやすく解説!』

勾配がある部分にそのままボルトとナットで締め付けている

チャンネルなど勾配がある部分にそのままボルトとナットで締め付けると曲がってしまいしっかり締め付けることができません。

勾配がある場合には下記のように『テーパーワッシャー』を入れ座面をフラットにしなければいけません。

【テーパーワッシャーの種類】

・テーパー角度5度タイプ 溝形鋼(チャンネル鋼)用

・テーパー角度8度タイプ I形鋼(アイビーム鋼)用

・角度13度タイプ レール用

注意点としてテーパーワッシャーを使用して締め付ける場合テーパーワッシャーも一緒に動き、勾配の向きが変わってしまうことがあるので締め付ける際には向きをよく確認するようにしましょう。

関連記事:『ボルトやナットの緩み防止でよく使用されるダブルナット、Uナット、ネジロックについて』

ボルトのネジ山やネジ穴が潰れているのにそのまま締め付けている

ボルトのネジ山が潰れているのにそのまま強引に締め付ける人がいますが、ネジ山が潰れている場合は最後まで締まりきらない、また締まりきってもネジ山が潰れているのでしっかり固定できていないなどのトラブルとなってしまいます。

ボルトのネジ山が潰れている時はすぐに新しいボルトに交換、またネジ穴の方が潰れている場合にはタップを立てるようにしましょう。

【ネジ山やネジ穴が潰れる主な原因】

・ボルトを斜めのまま無理やり締め付ける

・サビや砂、鉄粉(鉄くず)などがある状態で締め付ける

・ネジピッチが合っていないボルトで締め付ける

ボルトを締め込む時には最初は手で入れていきます。
この時に軽く入っていかないようであれば上記のような原因が考えられるのでそのまま強引に締め付けないようにしましょう。

関連記事:『機械の潤滑剤クレ556とグリスの使い分け!』

まとめ

✔ボルトを締め付けすぎている

・ボルトには太さや材質などにより規定トルクが決まっていてそれ以上の力で締め付けすぎてはいけない

・経験で締め付け具合を身につけるか実際にトルクレンチを使用して手トルクと比べてみる

✔勾配がある部分にそのままボルトとナットで締め付けている

・勾配がある部分にそのままボルトとナットで締め付けると曲がってしまう

・勾配がある場合には『テーパーワッシャー』を入れ座面をフラットにする

✔ボルトのネジ山やネジ穴が潰れているのにそのまま締め付ける

・ネジ山が潰れている場合は最後まで締まりきらない、また締まりきってもネジ山が潰れているのでしっかり固定できていない

・新しいボルトに交換、またネジ穴の方が潰れている場合にはタップを立てる

こちらも一緒にチェック↓

機械保全

Posted by ネバヤン