インバータ使用のモータが動かなくなった!?なぜ?異常となり停止が多発!原因は?
インバータを使用したモータで走行途中、停止となる異常が発生しました。
インバータが動かないと生産がストップとなってしまうので早く修理しなければいけません。
今回はこのインバータを使ったモータで走行途中に異常となるトラブルが発生した場合にどのように原因を見つけて修理したか説明していきたいと思います。
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異常となった状況説明
下記がインバータ異常となった状況です。
【異常となった状況説明】
インバータを使用してモータ運転中、途中で回転が弱まり、モータ過負荷遮断(E.THM)が発生しました。
上記のように材料搬送中、過負荷停止になると生産がストップしてしまうので焦ると思いますが、焦ると余計わからなくなってしまいます。
ですので落ち着いて順番に原因を確認していきましょう。
関連記事:『モータで使用するインバータとは何?インバータに関しての基礎をわかりやすく紹介!』
原因特定方法
【確認した順番】
①ローラ周りにゴミなど付着していないかの確認
⇒ゴミ等付着なし
②ブレーキリレー接点の焦げがないかの確認
⇒ブレーキリレー接点少し焦げがあったので交換したが、再度過負荷発生
③ベアリング等破損していないかの確認
⇒ベアリング等特に異常なし
④モータ単体にして過負荷になるかの確認
⇒モータ単体にして運転したが再度過負荷発生
⑤モータとインバータを切り離して、インバータ単体で過負荷になるかの確認
⇒インバータ単体にして運転したが再度過負荷発生
このような順番で原因を特定していきました。
最後はインバータ単体にした状態で過負荷異常を出力しているので、『インバータ本体の破損』ということになります。
この場合、インバータ本体を交換しないといけません。
トラブル発生の原因は経年劣化によりインバータが誤作動を起こしたのが原因となります。
インバータの交換時期の目安としては10年となっているのでそれ以上使用している場合は早めに交換するようにしてくださいね。
関連記事:『周波数の60Hzと50Hzの違いとは?またモータの電流値や回転速度、トルクはどうなるの?』
インバータの交換方法
【インバータを交換する手順】
①パラメータの設定を確認
②配線をそのまま新しいインバータに配線していくので現状の接続している箇所を紙に書いておくか、写真をとっておく
③電源をOFFにした後、配線を外していき、本体を取り外す
④新しいインバータ本体を取り付け、交換前の接続していた箇所に同じように配線を行う
⑤電源をONにして交換前のパラメータを同じようにいれる
交換はこの順番に行えばすぐに交換できます。
注意点としてはパラメータ設定と配線の接続箇所を間違わないようにしてください。
間違わなければ確実に動くようになります。
インバータは交換する時が多いので交換方法はしっかり覚えておいてください。
あとインバータの始動・停止方法について詳しく知りたい方は下記の記事参考にしてみてくださいね。
関連記事:『【三菱】インバータの始動・停止方法は?また多段速指令についても紹介!』
まとめ
✔インバータを使用したモータが動かなくなった時の確認手順
①ローラ周りにゴミなど付着していないかの確認
②ブレーキリレー接点の焦げがないかの確認
③ベアリング等破損していないかの確認
④モータ単体にして過負荷になるかの確認
⑤モータとインバータを切り離して、インバータ単体で過負荷になるかの確認
✔インバータを交換する手順
①パラメータの設定を確認
②配線をそのまま新しいインバータに配線していくので現状の接続している箇所を紙に書いておくか、写真をとっておく
③電源をOFFにした後、配線を外していき、本体を取り外す
④新しいインバータ本体を取り付け、交換前の接続していた箇所に同じように配線を行う
⑤電源をONにして交換前のパラメータを同じようにいれる
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