方向制御弁の圧縮空気を切換える操作方式は4種類ある!?違いについて
シリンダーの給排気の流れ方向や圧縮空気の供給や停止などを方向制御弁により行うが、その操作をする場合には様々な種類があります。
その使用する用途に合わせて適正な選定が必要となるわけです。
今回は方向制御弁を切換える操作方式はどんなものがあるか?また違いについても説明していきたいと思います。
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電気操作(ソレノイド操作)
ソレノイド(電磁石)と弁を組み合わせ、電気信号により操作しているもので電磁弁、またはソレノイドバルブと言います。
エアーを使用している機械であればほとんどがこの電磁弁が使用されているのではないかと思います。
シーケンス回路を使った電気制御やPLCなどを使用し、電気信号をON/OFFすることにより弁を切換えることができるので自動制御での操作方式はこの電気操作が中心となっています。
関連記事:『シングルソレノイドバルブとダブルソレノイドバルブの違いとは?ラダー図も使って説明!』
空気圧操作
エアの出力で弁を切換え、操作している方式です。
エアシーケンス(オールエア)制御に使用され、特に高温や爆発性の雰囲気などで電気を使用できない環境で使用される事が多いです。
機械操作
機械的な外力を利用して弁を切換える方式です。
エアシーケンス制御においてはシリンダーと組み合わせてシリンダーの位置確認や材料確認時に空気圧操作への切替え信号用に使われます。
例えば、電気操作の場合ではリミットスイッチ(電気式)などでシリンダーの前進限を確認することで電気信号が送られるが機械操作では、この電気信号がエア信号となっているものです。
種類としてはローラレバーやローラプランジャなどがあります。
関連記事:『マイクロスイッチとリミットスイッチは違うの?特徴、使用例、記号について』
人力操作
人による操作により弁を切換える方式です。
種類としては手で操作する押しボタン、フリップトグル、セレクタや足で操作するペダル式などがあります。
使い方としてはエアシーケンスの起動スイッチや他に単体で動作させたい場合などによく使用されてます。
まとめ
方向制御弁の切換える操作方式は前述で説明した4種類となりますが、エアーを使用して自動制御となっている機械ではほとんどが電気操作により制御されています。
私の工場で空気圧操作による自動制御はほぼありません。
10年ほど前には空気圧操作で自動制御をしている機械がありましたがトラブルになった場合など原因を見つけるだけでも苦労したのを覚えています。
しかし、電気を使用できない環境では使用されているので空気圧操作についてもしっかり覚えておく必要はあるかと思います。
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